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【農のふれカフェ】推進フォーラム、阿部純子さんの講演とパネルディスカッション

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農のふれカフェ推進フォーラム

平成31年1月18日に弘前市のホテルニューキャッスルにて、「農のふれカフェ推進フォーラム」が開催されました。

群馬県沼田市の「あっちゃんリンゴ園」阿部純子さんの講演を拝聴し、またパネルディスカッションにパネラーとして参加したので、そのときのもようをお伝えします。

農のふれカフェ

中南地域県民局地域農林水産部が主催した「農のふれカフェ推進フォーラム」

私は2017年と2018年にライターとして「農のふれカフェ お披露目」に参加させて頂きました。

blog.tugarujikukan.info

 

農のふれカフェとは、農家の家屋または農園で、地元の野菜や果物をたっぷりと使った料理やスイーツを交流しながら食べる体験型カフェです。

「ふれあい」「フレッシュ」「フレンドリー」をキーワードに展開中です。

 参照元:中南地域県民局農林水産部

意欲的な農家さんに出会うことができたのは、農のふれカフェお披露目会のおかげです。

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推進フォーラム

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フォーラム限定スイーツ盛り合わせの試食

推進フォーラムでは、黒豆茶としとぎ餅、米粉のシフォンケーキやイチジクパイ、リンゴのマシュマロのスイーツが試食として出席者のテーブルに運ばれ、美味しかったです。

およそ70名の中南管内の農業関係者やグリーンツーリズム団体が参加。

これから農のふれカフェをやってみたい農家さんもお見えになって、来場者から活発な質問が出ました。

その質問とは、「農園には現在トイレを設置していませんが、やはり必要でしょうか」という具体的なもの。

講演者の阿部さんが「観光農園の場合は、来園者の要望がとくに多いのがトイレですね。ぜひ前向きに考えてください」と回答。

群馬の観光農園の取り組み

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阿部純子さんの講演

群馬県沼田市の「あっちゃんりんご園」の阿部純子(あべあつこ)さんは長身で、はきはきした印象の方です。

元・介護士で、実家の農業を継ぐために退職。

人との出会いがやる気の原動力 家業の果樹園とカフェの両立」と題して、群馬県沼田市での取り組みを紹介。

「沼田ピクニック」と称してのリンゴ園でのピクニック体験、フルーツ狩りなどアイデアが光ります。

ところが、阿部さんのお話を伺うと、カフェを併設することにお母様が反対して、説得に2年もかかったそうです。

反対を押し切るのではなく、家族全員が賛同してもらえたうえでやりたかった

「無理せずにできる範囲の規模にし、農園の片隅に建物を知り合いの大工さんに建ててもらいました。近所のご年配から『便所でも建てたんかいな』と言われたくらいの小ささです」と、ざっくばらんな語り口。

仲間作りも上手な方で、頼もしいリーダーという雰囲気の女性農業者です。

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手作りスイーツ・試食セット

パネルディスカッションは『農のふれカフェの定着と拡大に向けて』がテーマです。

コーディネーターは弘前大学農学生命科学部 教授 藤崎浩幸氏

パネリストとして

  • 神さんのプチ畑 神礼子さん
  • green note  藤田厚子さん
  • 理研究一家「古川家」代表 古川勝也さん
  • アドバイザー 阿部純子さん
  • フリーライター  田邊奈津子

神さんと藤田さんは、農のふれカフェ実践者の立場から、開業までの道のりや苦労している点を語られました。

古川さんは効果的な情報発信や、スイーツメニューのアドバイザーとしてのご意見を。

田邊は消費者の立場で、安全安心な農産物と非日常性の体験が農のふれカフェの魅力と、話したのです。

藤崎先生は「グリーンツーリズムはあまり無理すると、個人で経営しているケースでは疲弊するので、申し込みが殺到したときは断ることも大切です」というようなことを総括とともに。

昨今はSNSの影響で、パッと火がつくとお客さんが殺到しがちだそうです。

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津軽の霊峰・岩木山

さて、これまでの農家さんをふり返りましょう。

神さんのプチ畑は、藤崎町の役場近くの農園で神さんご夫妻が運営しています。

手作りピザは人気で、なかなか予約の取れない 体験型カフェ。

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フラワーガーデン・ミミさんは、弘前市兼平地区にあります。

花の栽培と 販売、農家民泊も展開して、エディブルフラワーを使用したスイーツを食べることができるカフェを併設。

目に美しく、さわやかな風味のヨーグルトムースや、乾燥させたお花を用いたクッキーが自慢です。

2018年度は4つの農家さんを見学しました。

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 ジンレリア農園&工房は、平川市にあります。

あすなろ鶏卵の料理や高級ぶどう「マスカット」を生産。お米も作っていて、お餅つきやミニ盆栽作りの体験が可能。 

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茶道の花炭作りが体験できる工房Junkoは、平川市尾崎の旧家の奥様が運営しています。

代々にわたり地元の豪族がお祀りされた神社を守ってきた家柄。竹林が広がるお庭で、ピザとともに歴史のお話も面白く拝聴した体験会でした。

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青森にずっと住んでいながら、リンゴジャムを手作りしたのは初めて。

津軽ゆめりんごファームは、岩木山を望む小沢地区のりんご園。6代目 の農園主・ご夫婦が経営され、スイーツやリンゴのお酒など加工品もたくさん。

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江戸時代の初めに京都から津軽地方にもたらされた「清水森ナンバ」を栽培し、試行錯誤の末にコンニャク加工に成功した『ここからファーム 』は、国内外のベジタリアンに対応可能です。

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まとめ

農のふれカフェは、意欲的な農家を応援する中南地域県民局の事業。

1月18日に開催された農のふれカフェ推進フォーラムについてお伝えしました。

小麦粉や米、野菜など世界的に食料が値上がりしている昨今、農業はこれからますます重要になると私は感じています。

 

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