つがる時空間

青森県弘前市を中心に弘前公園やねぷた、こぎん刺しを紹介

田舎館村の刀匠『刀の庵』 世界から賞賛の日本刀

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先日、田舎館村の刀匠を訪ねることができました。
田んぼアートとの企画による見学会で、ブログ掲載の許可を得ております。
田舎館村の役場ちかくに『刀の庵』があります。
刀作りの道に入って半世紀以上、文化庁から承認されている刀鍛冶、中畑貢さんの庵(いおり)です。
中畑さんの号は國廣(くにひろ)
見学会は今回、田舎館村の役場を通して開催されました。

 

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田んぼアート開催に合わせ、2016年度も上記のように見学日が設けられています。
基本的に、10月9日までの日曜。
特別見学日が8月15日
おひとり500円の見学料です。(2016年7月17日の時点で)

blog.tugarujikukan.info

 
私は今年はじめ、グラフ青森発刊の『青森の暮らし』の取材をさせて頂き、訪問するのは2度目。今回も温かく迎えてくださり、感謝です。


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田舎館村「刀の庵」

鉄の芸術品と賞賛される日本刀はすべて手作りです。

  • 刀身には手をふれないでください。
  • 振り回すことは絶対にしてはなりません。

そういう注意のあとで、日本刀に一礼をして、柄を握りました。
ずっしりと重いぞくっとするほど、きらめく刀。
息を呑みました。

世界に誇る日本の技です。
古来より武器として大切にされたのはもちろん、信仰や権威の象徴でもありました。

刀鍛冶になるには、最低でも5年以上の修行が必要だそうです。突破するのが難しい文化庁の国家試験に合格して、資格を得ることができます 。

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日本刀は玉鋼から精錬されます。
鳥取の出雲地方の会社がただ一社、いまも玉鋼を生産しています。

職人の魂がやどる 日本刀

13tの砂鉄からたたら製鉄によって、たった1tの玉鋼ができる。
純度の高い鉄なのです。
これを火入れし、叩くと、火花が散る
散る火花によって不純物が取り除かれてゆく。折り返してさらに鍛錬を重ねる、何回も何回も。
鉄は熱いうちに打て
技術とともに体力も要る職人仕事です。

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中畑さんは子どものとき、祖父が大切にしていたご先祖から伝わる日本刀を見てからというものすっかり魅せられて、刀鍛冶になりました。

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日本刀は、平安時代から鎌倉時代初期に完成し、いまも製法は変わりません。
千年以上も前の技術がいまも受け継がれているのは、最高にすばらしいものだから。

刀剣女子が遠方から見学に

鑑賞の仕方は
刃紋や彫金などのほか
肌もようもじっくり眺めます。 日本刀はそれ自体で
自然観や宇宙観までも表現しています。 IMG_0918

柄に使われるのは南洋の本鮫の皮。ざらざらしているので、にぎってすべりにくく、持ちやすい。

南蛮交易により日本にもたらされて以来、ずっと使われている天然素材とのこと。
中畑さんは、弘前藩御用達の刀鍛冶の家柄だった二唐国俊さんや、人間国宝である本阿弥日州さんの許で修業しました。

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日本を支えてきたのは職人の技です。
「若いときは夢中で寝食をわすれるほど。
炉で燃やす木炭による一酸化炭素中毒になりかけたことも」
そう中畑さんは仰っていました。

日本人は技術を「究める」民族。日本刀の切れ味は伝説さながらで、海外からも注目されています、
昨今は刀剣女子という言葉があるほど、人気なのです。
貴重な日本刀を見学しました。
ありがとうございます。

 

blog.tugarujikukan.info

 田舎館村は人口が8千人の小さな村ですが、田んぼアートで村おこしに成功。これまでの軌跡を知ると、元気が湧きます。

2018年8月13日更新しました。

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