青森市の海にやってきました。
ガサエビを釣りに。
ガサエビは青森の言葉。
ガサエビ@シャコです。
夫たちの釣り方は釣竿にエサとガニ網をつけて、投げ釣りをしてしばらく待つというもの。
10年ぶりのシャコ釣りです。
私は地元紙のエッセイ欄「ペンのしずく」に
『さくらまつりと重箱のごちそう』を2016年4月に書きました。
釣りたてのシャコはびっくりするほどおいしかったという話です。
読んで下さった夫の釣り仲間のAさんがこう言いました。
「そいだば、釣りに行かねば、まいね!natuさんもあべ!」と。
翻訳すると、「それだったら、釣りに行かないとだめ! natuさんも行こう」ということです。
新鮮で活きがいいのがたくさん釣れると良いな♪
海へやってきてうきうき気分でしたが……
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海の怪談にゾクッ
風は冷たく、待てど暮らせど釣れず、ひまつぶしに岸壁を散歩。
シャコは夜行性のため、午後に自宅を出て夕暮れを待つのです。
小学生くらいの男の子がお父さんといっしょに釣り。
釣れたでしょうか?
こっちはちっとも釣れない。
夫は、双眼鏡でほかの釣り人を観察中。
遠くに物産館のあるアスパム・三角の建物が肉眼でも見えます。
黄昏とともに、にぎわいがある街が恋しい気分。
場所を変えよう!
ここじゃ、釣れない。
釣り人の多い方へ移動すると、
皆さんは「手首イカ」狙いとのこと。
手首イカは、小ぶりなイカ。
ほかの方の釣果を許可を得て、撮影しました。
そこへ、とっても話好きな釣り人がやってきて、
「シャコは最近、釣れないよ。3・11の年は海底の異変があったらしくて、ひとり200匹も釣れたけれど」
そんな話を聞かせてくれます。
夫が、この場所の前に、向こう側で釣り糸を垂らしたという話をすると、「ああ、あそこはね、出るんだよ、幽霊」と!
「いまは消えたかもしれないけれど、前は燃えた車の跡が地面にあった。自殺と最初は思われたが、事件になってさ。殺人事件。それから、出るって評判だよ」
ぞくっと、寒気が。
辺りは宵闇がしのびこみ、怪談にはもってこいの雰囲気。
「その他にもいろいろあるから、パトカーが日に何度も巡回しているし、あの建物の窓から、海上保安庁が監視もしている」
シャコの釣り方
話好きの釣り人はとっても情報通。
運が良ければ、体長40センチのサバが釣れるとか、年に一度くらい、イワシの大群を追ってイルカが10頭以上もやってきて、そんなときはイワシがバカ釣れするとか……。
お話をたくさん聞かせてくれました。
イルカの群れを見てみたいな~
ベイブリッジに灯りが燈っても、シャコは釣れない……。
震災が起きて、数年間は爆釣だったが、その後はぱったりと釣れなくなった。
夫たちは、震災の津波があった年は釣りへ行きませんでした。
なので、シャコの話も初めて聞いた。
今夜はむりそう、
「帰るべ」と言ったそのとき。
激しく体を動かすシャコがかかりました!
ぶるぶるぶる……
エサのイカと、網に絡まったシャコ
この網からはずすのが、大変。
シャコは獰猛な性格で捕脚で繰り出すパンチは強烈、二枚貝を叩き割る力なのですよ。
しかし、この釣りのやり方は古くて、今はもっといい方法があるそうです。
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今の釣り方はイカを1センチくらいに切って、小さな釣り針に仕込み、シャコに食わせる。
ガニ網を使うやり方は、効率が悪いので、あまりしなくなったと、シャコをよく釣りにくる30代風の方が教えてくれました。
本日の釣果です。
ハゼとシャコが一匹ずつ。
Aさんがハゼを釣ったのですがわが家に譲ってくれて。
シャコ、活きが良くて、家のざるの上でも身をよじり、動いています。
鮮度が命ですので、すぐ茹でました。
18㎝でしょうか。
メスでした。
卵が入っていたんです。
シャコ釣りはこれからが本番。
大漁にはほど遠い釣果ですが、網にかかったシャコちゃん、
生態を観察できたし、美味しかった。
ありがとう♪
2018年7月31日に更新しました
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