奥入瀬渓流のすばらしさは風景が変わらないこと。私が小さな子どもだった頃から、同じように渓流に水がほとばしり、木々が四季の移ろいを映している。
街並みの変化に目を瞠る日々の暮らしだから、変わらない自然のなかにたたずむと、ほっと気持ちがなごみますね。
10月10日に出かけたとき、まだ紅葉はしていません。でも、苔が織りなす自然美に圧倒されました。
石ケ戸休憩所
石ケ戸休憩所
トイレは新しく、車を路肩に寄せて駐車できます。
厚さ1mの巨石が桂の巨木に支えられるようにしてあります。鬼神のお松という美女の盗賊が、この岩を住処として旅人の金品を奪ったという伝説が有名。
いたるところが苔だらけ♪
苔好きな女子にはたまりません。
コバノスナゴケだと思います。岩場に群生して、よく見ると花火みたい。
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渓流に癒される
苔玉の工房が渓流館にあるんですって!
大人ひとり2000円・事前予約必要 0176-74-1233
奥入瀬渓流館内の奥入瀬モスボール工房。
木の根っこも苔だらけ!
上のほうではシダが葉を広げて青い空を見上げています。
秋なので、キノコも生えていました。
マッシュルームみたい?
食用ではないため、とったのは写真だけ。
それにしても、ブナ林と渓流はそこにたたずむだけで、心身が癒されます!
石ケ戸から子ノ口まで9キロの道のりを歩いたことがありました。下の子が小学6年生のときの親子レクで。
今どきの子どもたちってあまり歩いていない生活だから、ヒーヒー言っていましたね。
雨が降れば車で送ってもらえるし、遠足はバスだし。
「疲れた」という子どもたちを励ましながら歩いたことは、今となっては良い思い出です。
ブナの木が両手を広げるように立っていました。
もうじき、葉は黄色くなるのでしょう。
葉が落ちる頃、雪に覆われる……。
銚子大滝
銚子大滝を望める木の橋。両脇が苔むす感じで。
星野リゾート奥入瀬渓流ホテルでは夏の間、抹茶を使った「苔玉アイス」を食べることができたそうです。
抹茶の緑が、苔玉そっくりだったとか。アイデアですね♪ 来年の夏にぜひ食べてみたい☆
今回は予約していなくて行くことができなかったモスボール工房も。
恋人の聖地に勝手に認定
若いとき、この滝の前で写真を撮りました。
「ねえ、覚えてる? ここでふたりでツーショットを撮ったことを」
「記憶にございません」と、夫。
「デートしたじゃん、奥入瀬渓流で」
「そんな昔のことはもう覚えていない」
喧嘩になったけれど、深い木立に水しぶきの銚子大滝は、きっと恋人の聖地。
瀑布はあのときのまま。ただ、私たちが年取っただけ……。
自然に圧倒されて、深く深呼吸をします。空気がおいしい。苔と渓流と滝の数々、奥入瀬渓流の水は澄んでいました。
2018年8月5日更新しました。
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