2017年3月19日・TBS系『世界ふしぎ発見』で各地の名所と共に、弘前公園の桜と手入れなどが紹介されました。夜の9時からの番組です。
『花見が100倍楽しめる桜3大名所・桜3大名所と美しい風景・満開の桜と花筏!弘前公園の桜守に密着』
クレジットタイトルが長いですが、もちろん全国放送。
桜は日本を象徴する花
番組では、日本の花見について、各地の名所が紹介。
京都・吉野山 からは山桜とともに花見につきものの団子の由来も。
花見団子は商売の商いとかかわりがあるということや、福井の足羽川沿いに広がる桜並木、長野の高遠の桜が紹介され、そしていよいよ弘前公園が登場!
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奇跡の絶景・弘前公園の花筏とは?
圧倒的な桜の世界、花筏。
水面にうかぶ花びらがお濠の流れとともにゆれる風情は格別です。
奇跡の絶景と賞賛されていますね。
花筏には秘密があります。
それは散る花びらがお濠を埋め尽くしているのに、枝に満開の花が残っていること。
ひとつの花芽から出る花の数が多いため、咲く時期が少しずつずれて、長くきれいな花が楽しめる。散る花びらがあれば、これから開く花もあるため、格別の風景となっているのです。
樹木医が桜の若返りを
樹木医が桜を日々、観察し、病気がついていないか、傷んだ根はないかと診て、発見次第に治療。
秋には弱っている桜にたっぷりの肥料を与えています。
なかでも大切なことは葉っぱを元気に保つこと。そうすることで秋には美しい紅葉となります。
紅葉の弘前公園もとても見応えがありますから。
冬は枝切り。
「桜の枝を大胆に切って良いのですか!」という番組キャスター。
弘前は大胆な剪定(せんてい)を行うことで樹勢を保っています。
剪定をすることで、害虫や病気を防いでいますが、この技術はなかなか難しく、弘前独特の技法。
りんご栽培の剪定方法を取り入れた技法で、これにより木が若返り、他では見ることのできないボリュームのある桜が絶景となっています。
花見といえば、だんごやおいしいお酒がつきもの。
青森には春に捕れるカニがあります!
それが陸奥湾で獲れるトゲクリカニ。
津軽三味線奏者の多田あつしさんが演奏する場面とともに、おいしそうなトゲクリカニが映りました。カニみそがとくに濃厚ですね!
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ワシントンの桜
上野公園や向島を訪れたアメリカ人女性のシド・モアは桜の美しさに感動し、ポトマック川の流域に桜を植樹。
しかし、今のような桜並木になるまで苦難の道を歩んだそうです。
一回目に贈られた2000本の桜の苗木がすべて病害虫に冒され、焼却されることに。
しかし、めげずに日本の植木屋さんが3000本を送ることを決意。土がついていると病気が繁殖するので、土をきれいに取り除き、苔で包んで輸送。
それが功を成して、いまのワシントンの桜があるのだそうです。
その後、シド・モアは移民排斥法に反対し、スイスに移住。
72歳で亡くなるまで母国に帰ることがなかったとか。
桜の魅力が多面的に理解できる番組構成で、何と言っても弘前公園の桜が詳しく紹介されて、うれしい気持ちで視聴した「世界ふしぎ発見」です。
2018年8月15日更新しました。
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