2023/03/03更新しました。
トゲクリガニとは?
トゲクリガニのおいしい季節です!青森ではお花見の時期から近海物が出回ります。トゲクリガニは陸奥湾で獲れる毛ガニの仲間で、ちょっと小ぶり。
甲羅の大きさは6~8cmほどです。
青森市から津軽半島への途中に蟹田町がありますが、かつてはこのトゲクリガニがなんぼでも獲れたみたい。地元では「花見ガニ」「サクラガニ」とも呼ばれます。青森県人がこよなく愛するのが『がにみそ』
こちらのトゲクリガニは、脚の筋肉はそんなについていないのですが、濃厚なみそが詰まっているんですね。
トゲクリガニの茹で方
スーパーに行くと生のトゲクリガニがお手頃な価格だったので買い、家で茹で上げました。
茹で方にはポイントがありますよ。
①トゲクリガニには砂などがついているので、タワシで洗う。
②大鍋に水をいれて塩を加え、海水くらいに。
③水からトゲクリガニを入れて、茹でること。
④沸騰してから10分~15分
甲羅を下にすると、カニみそが水っぽくなるので、私は裏返しにはしません。落し蓋をすると甲羅にも火が通るでしょう。
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食べ方
これはもう上品になんか食べることができない。
指でカニみそをすくい、味わうのがベスト。
それから日本酒を甲羅に注いでもたまらないおいしさでしょう。
脚は細いので、直接に口で吸い出す。
「ガニアンベ、いしてらな」
津軽人なら理解できても、他県人にはわかりにくいのですが、「ガニの味が美味である」という意味です。
トゲクリガニは『小説 津軽』のなかに出てきます。
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筋子納豆は太宰治の好物
いま、5月21日に太宰治まなびの家でお話をするので、太宰のことを調べていました。
太宰治まなびの家・文学講座は無料でどなたでも聴くことができます。
5月21日、午後2時から。
会場は弘前市御幸町の厚生学院のすぐ近く。
さて、飛島蓉子さんが書いた「誰も知らない太宰治」のなかにでてくるのが、筋子納豆です。
飛島さんは、五所川原市の大地主「布嘉」佐々木嘉太郎の孫で、この本を出版した2010年はロサンゼルス在住。
飛島さんのご両親が東京で、太宰と小山初子夫婦とごく親しくしていたそうです。
筋子を納豆と混ぜて、炊き立てご飯にのっけます。
「お前は変わった食べ方するな~」と、夫。
筋子納豆は私の祖父も好物でした。
明治生まれの人にはちょっとリッチな朝食のおかずだったはず。
こちらもおいしく完食。
文豪太宰の好物、トゲクリガニと筋子納豆を食べて、資料の準備をしています。
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