弘前市にある最勝院にやってきました。
9月25日の撮影です。
この日はスッキリとした秋空で、曼珠沙華の花が見ごろと聞いて、楽しみに出かけてきました。
曼珠沙華はヒガンバナの名前でも知られています。弘前市でヒガンバナが群生するのは、最勝院と弘前公園の植物園です。
寒さが厳しく雪の多い地方では、ヒガンバナをそれほど観ることはできません。
ヒガンバナを観察するとわかるのですが、花の時期に葉がひとつもなくて、晩秋から冬に葉が地中から伸びてくるのですよ。
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毎年咲く最勝院のヒガンバナ
私が最勝院のヒガンバナを初めて観たのは2008年ころ。
それからほぼ毎年のように見ていますが、年によって花の数にばらつきがある。
2017年はこれから咲くつぼみがあるようですが、ちょっと少な目みたい。
狐のかんざしと呼ぶ地域があると聞きました。
たしかにかんざしのように、あでやかな花っこですね。
関西のほうでは、「花を摘んで家に持ち帰ってはいけない」「家の庭に植えない方が良い」など謂れがあるようです。
ところで話の続きですが、ヒガンバナは花が終わると葉が出てきます。冬の間に太陽を浴びて光合成して、でんぷんを蓄えて秋に花を咲かせる。
ですから、厳冬の弘前では育ちにくいのです。
雪に負けないたくましさを、ヒガンバナは教えてくれます。それにしても花火のような花弁が、美しい花っこです~☆
本州最北の五重塔は秀麗!
最勝院の境内には、五重塔が建っています。
五重塔として日本の最北端にある国指定文化財。
江戸時代1667年(寛文7)に完成し、3代藩主の津軽信義公と4代藩主の信政公の寄進により10年もかけて建立されたそうです。
信義公は、石田三成の孫にあたります。母君が石田三成の娘、辰姫ですから。石田三成の遺児を津軽家がかくまい、2代藩主の信牧公と辰姫のラブロマンスが花開きました。
本州最北の城下町には、歴史の秘話が満ちていますね。
さて、色づきはじめたモミジと五重塔が撮影できる場所を、年配のカメラマンが教えてくれました。
なかなかのベストポジションですが、気づき難いかもしれません。
私も通り過ぎたのですが、石仏の背後に回り込んで、カメラを構えると紅葉と五重塔がばっちり♪
紅葉が進んで赤くなったらもう一度、出かけてみたい!
卯年の一代様である最勝院。
住所:弘前市銅屋町63
真言宗智山派の寺院で、弘前の名所の一つです。
2017年9月28日に執筆した記事を2018年8月2日に更新しました。
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