『こぎん冬の陣~春待つこころ~』展が、弘前公園そばの藤田記念庭園で12月27日まで開催しています。
場所は考古館。
時間10:00~16:00
雪国の暮らしに欠かせなかった津軽こぎん刺し。
体験は参加料500円~です。
希望する方は会場で申し込みOK。
佐藤陽子こぎん展示館のすてきなコレクションをなんと入場無料で見学できる!
さっそく出かけました。
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津軽人の美意識の結晶こぎん刺し
会場は2階、印象的なタペストリー『桜』が出迎えてくれました。
2006年に市町村合併で新しく誕生した弘前市を記念して制作。
「こぎんの文化を大切に語り継ぐと同時に、現代の暮らしにも馴染みやすい作品を提案し、愛好者のすそ野を広げていきたい」とのこと。
200年前の貴重な古作こぎんを思い出の布地とともに展示しています。
佐藤陽子さんは旧岩木町生まれ。
故・、前田セツさん、高橋寛子さんらに師事。
市職員であるとともに主婦として多忙ななか、こぎん刺しを学び続けます。
2010年7月に弘前市真土地区にて、佐藤陽子こぎん展示館をオープンさせました。
同館では、古作こぎんと陽子さんの作品を見学できますが、27日まで休館して、考古館の「こぎん冬の陣」にてコレクションを見ることができるのです。
古布のパッチワークにこぎん刺しをアクセントにしたバッグ。
かつての女性たちが大切にしていた布地からパワーをもらえそう♪
くるみボタンが、高級チョコレートの箱にならんで。
私もバレンタインの空き箱に自分の作品を置いてみたいと考えました。
こぎん糸やコングレス。
こぎん刺しの資料もいろいろあり、じっくり拝見したかった。
「こぎん刺しはセンス」とは、ちょうどやってきた陽子さんのお知り合いの言葉。若手のこぎん作家は地元はもちろん関東在住の方も続々と育っています。
自家製の麻しか着ることが許されなかった江戸・明治の時代。
布の補強と防寒のために刺し子を施したのが、こぎん刺しの始まりです。
ふくべ(ひょうたん)、てこなこ(蝶)、だんぶりこ(トンボ)など津軽弁が名付けられた紋様の数々。
花や昆虫など自然の生き物を緻密な幾何学模様で表現する津軽こぎん刺し。
昭和の初めには柳宗悦らによって見いだされて、民藝の結晶とも称されました。
手軽なハンドメイドとして人気は全国に留まらず、遠く海外にも。
そんな津軽こぎん刺しを見学できて、体験できるチャンスですので、ぜひお出かけください。
2018年8月2日、更新しました。
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