第7回こぎんフェスがJR弘前駅から徒歩3分のヒロロ4階、弘前市民文化交流会ホールにて開催中です。
4月28日~30日まで。
スタバdeこぎんのメンバー作品も展示されております。
今回は津軽こぎん刺しはもちろん、南部菱刺し、庄内刺し子も展示され、作家による作品も販売中。
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津軽こぎん刺し
非売品の古作こぎん。
麻布に刺していて、その風合いが画像からも感じられるでしょうか。
手前の藍染こぎんが薄手の麻で、透けていますね。津軽こぎん刺しは目の粗い麻布を、防寒のために木綿糸で刺し綴る農民の智恵。
麻しか着ることが許されなかった江戸時代にはなされていたことが、文献にも載っています。
過去記事:【そらとぶこぎん第2号】麻布作りも丹念に掲載
文様(もどこ)を詳しく解説しています。
こぎん刺しのブームは広がっているので、28日のオープン時、たくさんのお客さんがお見えになって。
会場の入り口には販売ブースがあり、次々と売れていました。
じっくり手に取って、お気入りの一点を。
すべてが人の手によるこぎん刺しは、手間と時間がかかっているのは当然のこと、ぬくもりがあるんですね。
文様の組み合わせ方で、デザインは無限に広がるのも魅力。
スタバdeこぎんのメンバーでハンドメイド作家のSWRLLOWTAIL(スワローティル・内本明美さん)
のブース。
英国のユニオンジャックを主なテーマに、髪どめなどやコースターも。
QRコードを刺してテレビ取材も受けた『さしぼぅ』さんのブースは、麦わら帽子のリボンが素適!
ブローチやイヤリングの小物も充実です♪
南部菱刺し
青森県八戸市を中心とした伝統の技法が南部菱刺し。
大正時代に毛糸の色糸を用いたので、色合いが豊か。
帯がすてきですね!
南部菱刺しの販売ブース。
こぎん刺しが奇数の目を拾うのに対して、南部菱刺しは偶数目を拾い、整然と並ぶひし形模様が特徴です。
会場には大型のタペストリーが飾っていました。
庄内刺し
山形県の伝統的な庄内刺し子も展示されています。
補強のために2枚の布を縫い合わせて、農民衣として着用された刺し子着物。
こぎん刺しや南部菱刺しとおなじように農民衣の結晶です。
庄内刺し子の販売ブース。
はさみ入れや傘などいろんなバリエーションがあります。
田中敏明氏
こぎん作家の田中敏明さんも会場にいらっしゃって、見学者に説明をされていました。
組子細工とこぎん刺しのコラボが美しい。
そらとぶこぎん第2号で紹介されているおひとりです。女性が圧倒的に多い中で、常識にとらわれない男性のこぎん作家。
スタバdeこぎんメンバー作品
スタバdeこぎんメンバーの作品もアップします。
りかちゃん人形の着物にこぎんを合わせたのは、主宰の斎藤美佳子さん。
その活動は着物の専門誌『七緒』に掲載され、グラフ青森発刊『青森の暮らし』の私の連載『城下町通信』にも登場して頂きました。
この1年の歩みがムービーにまとめられて、会場にてアイパッド画像をご覧いただけます。
可愛いモドコは、ゆみこさんの作品。
こぎん糸はさまざまな色合いがあるので、コングレスとの取り合わせでセンスが光る。
私の作品は、桜色のコングレスに白い未ざらしの糸で刺したこぎん。
紺色の帯地をつかって、手提げバッグにしました。ミシンの糸調子が合わなくて、仕立の縫い目はふぞろいなのですが、なんとか完成。
こちらのブースは全て非売品です。
展示して下さり、ありがとうございます!
会場にはまだまだステキな作品がたくさん。
4月30日までの開催ですので、ぜひご覧になってください。
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