国の史跡である堀越城跡は、藩祖・津軽為信公が居住していた城です。
弘前市の南に位置して、史跡公園として整備されました。
史跡のガイダンス施設が、画像の旧石戸谷家住宅です。
かやぶき屋根の大きな古民家は、見応えがたっぷり。
堀越城跡を紹介します。
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堀越城跡
お城があった場所は現在、土塁が巡り、柱の跡 がわかります。
とっても広々とした空間で、表示板があり、往時をしのぶことができました。
南部氏が治めていた津軽地方の出城を次々と攻め落として、津軽統一を果たしました。豊臣秀吉から大名として認められて、津軽の領主となったのです。
そして1594年(文禄3)に、大浦城から、堀越城に本拠を移転。
為信は津軽統一の始まりとなった、元亀2年(1572)の大仏ヶ鼻城攻めにこの城より出陣し、統一後の文禄3年(1594)には本拠を大浦城より、ここ堀越城に移したとされますが、慶長16年(1611)に弘前城へ移転しました。
堀越城跡|観る・歩く|公益社団法人 弘前観光コンベンション協会
堀越城跡には、熊野神社が今もひっそりと建っています。
「大鳥居から ずいぶんと中にはいるから、宵宮には昔から、あまり出店がなかったのよ」と、堀越地区の出身の70歳になる奥様が教えてくれました。
子どもの頃、夏は原っぱとして遊び、冬には土塁からスキーで滑ったのだそうです。
この堀越城跡は、国道7号線を中心に左右に分かれています。
地図を見ると、外堀、中土塁、二重堀、土塁と堅固な守りであったことがうかがえました。
- 城の中心に城主が住む本丸
- 家臣が住む二之丸、三之丸
- 鍛冶炉が並ぶことから、鉄や銅の製品を作る職人もいた
日本刀は、平安時代末期には完成されていたそうです。
弘前藩の刀剣は、散逸をまぬがれたものが多いそうです。
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旧石戸谷家住宅
1985年(昭和60)に弘前指定有形文化財に指定された旧石戸家住宅は、元は浜の町にありました。
2004年(平成16)に市に寄付。
老朽化のため、解体保存され、堀越城跡内に、復元されたのです。
すごい大きくて、立派な古民家です。
無料で内部も見学できます。
出土した陶器や木片なども展示しているブースもあり。
高い天井も立派でした。
古民家再生はブームなので、弘前の新たな名所ですね。
石戸谷家は、藩主が立ち寄るような家格の高い豪農だったそうです。
公開されたばかりなので、畳が真新しく、ぴかぴかです。
このガイダンス施設の近くに、駐車場とトイレがあります。
遊歩道でつながっているので、安全に熊野神社側と行き来が可能ですよ。
国指定史跡
津軽氏城跡 堀越城跡
弘前藩初代藩主
津軽為信 最後の居城
堀越城内は通年開放ですが、ガイダンス施設の開館は4月17日~11月23日の期間です。
時間 午前9時から午後4時
お問い合わせ
史跡堀越城管理事務所
弘前市大字川合字岡本160-1
旧石戸谷家住宅内
℡0172-26-2950
弘前は弘前城をはじめ、武家屋敷や洋館など、歴史的な見どころが多い街です。
花菖蒲が見頃を迎えている藤田記念庭園もおすすめ。
まとめ
為信公が居城した堀越城跡を見学したので、お伝えしました。
広々として、気持ちの良い空間。
ガイダンス施設の旧石戸谷家住宅は、とても立派な古民家で、一見の価値があります。
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