弘前市かくみ小路といえば、土手町の中三デパートの向かい側の小径を入り、料理屋さんやレストラン、お寿司屋さんが並びます。
その一角に小さな書店「まわりみち文庫」で茨城のり子の詩集などを買いました。
古書と新刊を並べている町の本屋さんを紹介します。
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まわりみち文庫
おしゃれな入り口は、カフェバーみたい。
オーナーの奈良匠(ならたくみ)さんが、ひとりで切り盛りする本屋さんです。
知的な雰囲気で、物腰がやわらかい奈良さんは、弘前市生まれ。
弘前市土手町は以前、地元資本の今泉書店や紀伊國屋書店がありましたが、いまは撤退。
本をめぐる環境はネットに押されがち。
ところが紙の本の人気は根強いですね。
世良啓さんが「弘前多譚」をご上梓されたし、石田舞子さんは「古作こぎん収集家 石田昭子のゆめみるこぎん」を発刊。
このどちらも、まわりみち文庫さんに在庫があります。
びっくりしたのは、青森県が生んだアーティスト奈良美智さんが叔父さんだそうです。
ちょっと不機嫌な表情をした女の子のイラストは、海外でも高く評価。
弘前れんが倉庫美術館では、メモリアルドッグ「あおもり犬」を鑑賞することができます。
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茨城のりこ集
まわりみち文庫さんにて、読みたい本を探すのが楽しい。
この日は、奈良匠さんが好きだという色川武広の「うらおもて人生録」と、前から欲しかった「茨城のりこ集・言の葉」を購入。
茨木のり子(1926~2006)は大阪生まれの日本の詩人。
みなさんも「自分の感受性くらい」をお読みなったことがあるでしょう。
自分の感受性くらい
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
……
茨城のりこ集・言の葉2 75ページ
読む度に、ガツンと頭を叩かれた気がします。
『うらおもて人生録』文庫本は新刊。
「版を重ねている隠れた名エッセイです」と、奈良さん。
阿佐田哲也のペンネームで『麻雀放浪記』を書いた作家だけあって、ハッと人の核心を突く文章が魅力的ですね。
まわりみち文庫
弘前市新鍛冶町
営業時間は午後1時~午後9時
ただし2月20日まで午後7時まで
検索だけの近道を少しやめて読書でまわりみちをいかが?
ネットも良いけれど、五感から得る情報や、実体験も大切ですね。
ネットショップも運営しているまわりみち文庫です。
ぜひご覧下さい。
まとめ
弘前のまちかど書店を紹介しました。
本好きな方や、地元の書き手に愛されている書店です。
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