弘前市から車で20分ほどの隣り町・大鰐へ。
レストラン&カフェバーWANYは、国指定登録文化財「ヤマニ仙遊館」の土蔵をリノベーションして昨年の夏にオープンしました。
ヤマニ仙遊館は、太宰治が旧制高校のとき自殺未遂をし、療養のために実母タネと宿泊した旅館というのですから、歴史が古いですね。
古民具をインテリアにして、とっても凝った造りのWANYで食べたハンバーグランチとケーキセットをお伝えします。
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WANYはスキーといで湯の大鰐町にオープン
風格のあるたたずまいの『ヤマニ仙遊館』は、明治5年(1872)創業です。
明治以降は、スキーといで湯の町として 全国に知られていました。
スキーの競技大会が例年のように開催される大鰐スキー場・あじゃら山は、町の中心部からそれほど離れていません。
風情と情緒がいまも残り、温泉浴場や旅館が建ち並ぶ大鰐には、昔は芸者さんもいたそうです。
にぎわう温泉町だったのですね。
レトロでおしゃれなWANY
さて、WANYへは予約の電話を入れてから到着すると、2階へ案内されました。
レトロモダンの店内は落ち着いた雰囲気。
テーブルはよく見ると、なんと卓球台だった!
塗料をほどこしてリペアしたのでしょう。
つやつやです。
古民具が調度品やインテリアとして活用されています。
写真の火鉢は、お手洗いの洗面台。
弘前工芸協会の陶芸家・小山陽久氏の作品で、大鰐早瀬野の土を使用しているそうです。
井戸のポンプ、懐かしいですね。
手押しの部分が、蛇口のレバーとなっていました。
伝説のハンバーグ
弘前の国道4号線沿いにかつてあった「レストランポニー」は、24時間営業だったことと洋食メニューが充実して、市民に愛されたお店でした。
土地開発などの理由で惜しまれつつ閉店したのですが、WANYはポニーの「あのハンバーグ」を再現。
国産の牛豚ひき肉使用のハンバーグに、マイタケやブイヨンで煮詰めたベシャメルソースがとろーり。
にんじん、ポテト、キャベツのサラダとニシンの甘露煮、スープ付きのメニュー。
土蔵をリノベーションしたレストランで味わうハンバーグランチは、ソースがお肉を引き立てていました。
今回は1コインランチ弘前の本を利用し、1400円のところプレミアム1000円にて、おいしく食べることができました。
プレミアムランチには、ケーキとアイスクリームのデザート も。
ドリンクは私がホットウーロン茶、家人がアイスコーヒーを頼みました。
ケーキは赤ビーツのクリームチーズ。
さわやかな風味です。
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太宰治の資料が3階に!
こちらの土蔵は、仙遊館の旅館倉庫として建てられ、昭和40年には水害対策のため床上げ工事がされたそうです。
3階に、太宰治コーナーがあり、昭和4年(1929)に 母タネとともに療養のため宿泊したことがパネルに解説されています。
太宰治の故郷、金木町は民間信仰として川倉地蔵堂があり、太宰の子守りをしたタケさんのことについて、太宰は短く川倉地蔵堂の大祭について言及。
太宰治まなびの家や斜陽館を見学したら、ぜひWANYもご覧になると良いと思います。
町並みが古い温泉町のほぼそのまま。
WANYのレトロっぷりは一見の価値がありますから。
そして、牛すじブラックカレーやチキンソテーなどメニューが豊富で、夜はビアホールとして営業しています。
Restaurant&CareBar WANY
大鰐町蔵館村岡47-1
℡0172-49-1082
営業時間ランチ11:00~14:00
夜17:00~21:00
定休日・木曜
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