つがる時空間

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【弘前・石場家】藩政時代に豪商だった家

なんども、いえ何十回も前を通りかかっているのに、なかなか中へ入れなかったお店です。

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懐かしいような、赤いポストに「こいへ!」
と 、
背中を押されて入ったのは、藩政時代からの歴史がある石場家。    
「こいへ」は津軽の言葉・(おいでよ)の意です(*^_^*)

国の重要文化財で、津軽の銘酒を販売

弘前公園の亀甲門の向かいにある、大きな町屋です。
石場屋酒店として、営業中。
江戸時代は、わら工芸を中心とした荒物雑貨を扱う商家でした。

石場家住宅は、規模が大きく、豪壮な構え。
津軽地方の数少ない商家の遺構として、
昭和48年(1973)、国の重要文化財に指定されました。

住所は弘前市大字亀甲町八十八番地  
公園そばの亀甲通りです
国の指定文化財で酒販業を営むことは、全国でも数少ないそうです(*・ω・)ノ


店の前が、雪国に特徴の『こみせ造り』となっています。
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おかめ、ひょっとこ、酒徳利。
酒徳利は、量り売りで庶民が買うときの入れ物です。
お酒は飯米から作る貴重品。
江戸時代、凶作のときは酒作りが制限されました。
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店の奥は広々とした土間と
囲炉裏(いろり)のある板敷の間・常居(津軽弁で『じょい』)
その横に畳敷きの部屋(上ざしき)がありました。

昔は、使用人が何人もいて、忙しく立ち働いたことでしょう。
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   懐かしい古民具

藁沓(わらぐつ)と
えんつこと呼ばれた育児籠。
   えんつこの育児籠 遠野物語からみる青森

わら細工は、農家の人たちの冬の手仕事でした。
日本人は手先が器用で、わらやシナノキを薄く削った樹皮などを活用し、暮らしの道具を作りました。
藁沓を、私は履いて、雪道を踏みしめた経験はありませんが、
暖かいそうです。
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井戸が土間にありました。
いまは埋めてしまい、使用していないそうです。
ろうそくを燈して、お赤飯をお供えしているのは、10日がお稲荷さんの日ということで。
ろうそくの明かりがほのかに揺れていました。
お稲荷さんは、商売繁盛の神さまです。
私も、手を合わせ、祈願(*^_^*)
   ブログがたくさんの方に読まれますように☆
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見学していると、ちょうど北海道からの修学旅行生もやってきました。
シーズンなのでしょう。
楽しい思い出をたくさん作ってください(*^_^*)

石場家は、営業内容を変えながらも、
江戸時代から代々にわたって子孫が守ってきた住宅。
城下町の町並みをいまに伝えて、佇んでいます。 2018年12月5日更新しました
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