読書
みちのく春秋は図書館で見ることができます 仙台市に編集部がある「みちのく春秋」が先日、届きました。 東北の書き手が原稿を寄せ、青森県からは舘田勝弘先生や竹浪和夫氏、青柳隼人氏、そして田邊奈津子が文学評論や小説を寄稿。 表紙は蔵王の樹氷「アイス…
種さらいお銀は飢饉の犠牲者 2020/07/30更新しました。 弘前に伝わる怖い話といえば、「種さらいお銀」をごぞんじですか? 弘前市松原にかつてあった「みちのく歴史人物資料館」は、津軽地方の飢饉の歴史と、米の品種改良について解説していました。 閉館と…
ツタヤがヒロロにオープン おしゃれな本屋さんが、ヒロロスクエアにオープンしました。 ツタヤブックストアは専門書や雑誌はもちろん、センスの良い雑貨も並んで、しかもスターバックスと隣り合っています。 広いフロアには弘前が発祥のブナコランプが照らす…
鈴木喜代春先生の代表作 新型コロナウィルスの拡大を防ぐために臨時休校となり、小中高生のみなさんは学校がお休みとなります。 そこで故・鈴木喜代春先生が書いた青森県の児童書を紹介します。 臨時の休みと春休みを合わせたら、1カ月以上もありますから、…
ラーメンをダイエット食に みなさまは1年に何杯くらい、ラーメンを食べますか? 私は外食のラーメンのほかに、家でも週に2・3度は食べるので、多いときだと週4回、お昼はラーメンというときもあります。 気になるのはメタボと、塩分と糖質の摂りすぎ。 『どう…
霊峰岩木山・東日流外三郡誌とは? 東奥日報の記者・斉藤光政氏が書いた『戦後最大の偽書事件「東日流外三郡誌」』を読みました。 五所川原市の農家から発見された、古文書を巡る偽書(ぎしょ)事件を覚えていますか? 地元のみならず、全国を巻き込んだ論議…
卍入りさや型・津軽こぎん刺し 月に一度、スターバックス弘前公園前店にて「みんなのこぎん」が開催されています。 私が刺しているのは、佐藤陽子先生の『津軽こぎん刺し図案集~高橋寛子 天からのおくりもの』の図案です。 少しずつ進めて、紋様ができてきた…
太宰治まなびの家・廊下 令和元年9月20日、弘前市にある太宰治まなびの家にて、「第7回さいたさいたおはなしの花」が開催されました。 絵本・桃太郎の朗読と、片山良子さんが太宰治の名作『お伽草子』に、なぜ桃太郎がはいっていないのかを解説。 日本のむか…
太宰治生誕110年の記念に人間失格のカステラサンドが販売中 工藤パンといえば、青森県民が愛してやまないイギリストーストを作るメーカーです。 山型の食パンにシュガーたっぷりのマーガリンがサンドしている。 甘さとしっとりとした食パンのおいしさがマッ…
佐藤陽子さんが発刊の津軽こぎん刺し図案集 2019年6月10日更新しました。 すてきな津軽こぎん刺しの本が発刊されます。 こぎんファンはぜったい見逃せません。 伝統的でモダンな こぎん作家・故 高橋寛子さんの図案集が1冊にまとめられました。 佐藤陽子こぎ…
ねぷた絵師の三浦呑龍さんと美人画 第15回 出版を祝う新春の集いが弘前パークホテルで、2月4日に開催されました。 執筆活動や出版の関わる方々の新年会です。 2018年に著書を上梓された方々が登壇しスピーチされ、17名が自著への思いを語りました。 脳外科医…
アミューズミュージアム・物には心がある 先週、東京へ出かけて浅草にあるアミューズミュージアムを見学しました。 田中忠三郎先生のコレクションBOROを展示している私設の美術館です。 青森の民俗学者・田中忠三郎先生は惜しまれながら2013年3月に亡くなり…
弘前市の郷土史家で漫画をお描きになる知坂元先生の新作『まんが卍の惣領主 信建』を読みました。 信建はのぶたけと読みます。 弘前藩の藩祖・津軽為信公の長男ですが、信建公は藩主になることなく没し、その死はなぞに包まれています。 しかし信建公こそが…
弘前出身の作家、根深誠先生が『カミサマをたずねて』をご上梓され、読みました。感想をお伝えします。津軽で「カミサマ」といえば、悩める者に解決の気づきを与える霊能者を指します。解りやすいところでは例えばスピリチュアルで知られる江原敬之さんや、…
弘前ペンクラブ会員のフナキトキコさんが、本を出版されました。『ALLOW:ALLOW』北方新社カバー表紙が上の写真です。ALLOW:ALLOWは、英語で「もしもし」のような誰かに呼びかける言葉ですね。物語の舞台は未来、地球はすでに環境破壊のため人が住めないとい…
6月19日は、太宰治の桜桃忌です。1948年に亡くなっているので、没後70年となりました。また、この日は太宰の誕生日でもあるので、生誕祭と呼ぶこともあります。それにしても太宰の人気は衰えません。生誕一〇〇年の2009年には『ヴィヨンの妻』、その翌年に『…
そらとぶこぎん第2号が4月25日に発刊となりました。津軽発のこぎん刺し雑誌として、年に1度の発行。今回は福島県昭和村に手織り麻を今も作る「織り姫」を取材したページから始まります。麻は北東北で長く利用された天然繊維。縄文時代から麻衣として人々に着…
これからカジノ建設が始まるかもしれない日本。統合型リゾート施設IRが本決まりになるのか、注意深く見守っています。ギャンブル依存者とその家族は借金に追われ、悲惨な目に遭うことが多い。パチンコだからって、軽視できません。パチンコでもハマると数百…
図書館から借りた『世界の服飾紋様図鑑』に、津軽こぎん刺しが載っていました。文化学園服飾博物館が編著した一冊で、カラー写真が多くて参考になる一冊。紋様には祈りや森羅万象などの意味が込められて、文字を持たない太古の時代から、連綿と継承されてき…
5月21日午後2時~3時に開催された弘前市【太宰治まなびの家】文学講座。鎌田慧著「津軽・斜陽の家『地主貴族』の光芒」をもとにお話させていただきました。拙い私の講話をお聞き下さった皆様、ありがとうございます!弘前市出身の鎌田慧さんはルポルタージュ…
毎月第三日曜日に弘前市御幸町にある『太宰治まなびの家」にて開催の太宰治文学講座。4月16日は弘前ペンクラブ会員で詩人として『文學界』などでご活躍の船越素子さんが登壇されました。アップするのが遅くなりましたが、とっても興味深く拝聴しました。直木…
年に一回、発行の「そらとぶこぎん」創刊号が津軽書房から発売されています。待望の雑誌はシンプルな表紙で、中身は濃い!発行・編集は鈴木真枝さん・石田舞子さん・小畑智恵さん。特集ページには、こぎん刺しの再興を刺し手として支え続けた故・高橋寛子さ…
イタコの研究書が弘前市立図書館にあったので、借りて読みました。「イタコ」の誕生――マスメディアと宗教文化弘文堂・4500円+税著者の 大道晴香さんは1985年、青森県生まれ。横浜国立大学を卒業後に東北大学大学院に進まれ、さらに國學院大學大学院でも学ば…
冬になると決まって、弘前市松森町に生まれた大正期の作家・葛西善蔵を思い出します。太宰治も尊敬の念を抱いていた郷土の作家です。破滅型の作家として知られ、妻子がありながら家庭を顧みず、若い女性と同棲し、酒浸り。小説のなかには露悪的な感じの作品…
<『泣面山(なきつらやま)に雨』北狄(ほくてき)作品集 6が発刊されています。北狄は、青森市を拠点に活動中の文藝同人誌。歴史は古く、2013年に創立60周年を迎えました。東奥日報社主催の東奥文学賞第3回大賞受賞者、青柳隼人(あおやなぎはやと)さん…
青森市で初雪が今朝7時ころ観測されました。史上初の遅い初雪とのこと。弘前はまだ雪になるほど冷え込んでいません。昨夜に引き続き、雨が降っています。寒くなる季節は読書に最適☆1980年生まれの県出身作家、期待の若手である篠原景さんの新刊が出版されま…
青森にはかつて、仏おろしや口寄せをするイタコが何人もいました。 昭和40年代はブームとなり、全国のデパートの催事場に呼ばれることもあったと聞いています。 また、左幸子や三國連太郎が出演した映画『飢餓海峡』では、盲目のイタコが口寄せをするシーン…