2022/02/01更新しました
2月8日は旧正月の伝統行事、弘前市鬼沢地区の「鬼神社」にて『しめ縄奉納 裸参り』が行われました。
これまでテレビや新聞の報道で知っていましたが実際に見るのは初めてです。
極寒の旧正の朝、水垢離で身を清めて、しめ縄を奉納しました。
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藩政時代から続く伝統行事
鬼神社は、自得小学校の近く。
車はこの日、JAりんごセンターに停めることができました。
広くて、無料で助かります。
鬼沢集落は岩木山のふもとの村。
義民 藤田民次郎の碑があり、藩政時代から農業が盛んです。
すごい、すごい!!
雪国の青森にて気迫の水垢離(みずごり)です。
「おおひと」の伝説があります。
農民が開墾に困っていたとき
「おおひと」が鉄の農具を授けてくれたという話。
岩木山には平安時代の製鉄遺跡が残り、鬼神社には伝説にちなんで大きな鍬(くわ)や鋤(すき)が奉納されています。
「しゃっけー!!」
2月で暦の上では立春を過ぎても、津軽はまだ真冬。
厳しい寒修行です。
弘前市無形民俗文化財のひとつ
しめ縄飾りがなされた大きな木の樽に満々と水がたたえられ、下帯姿の男衆が身を清めるために水垢離を!
午前8時50分の気温は氷点下2度。
見守る私は足先が冷えて、じんじんと。
男衆は、もっともっと「さぶッ!」
大量のわらを燃やしていました。
わらの火は「けがれ」を祓うのだそうです。
360年間つづく伝統行事は、2002年に「鬼沢のハダカ参り」として市の無形民俗文化財に指定されました。
男衆はわらの火で暖を採りながら、なんどもなんども水垢離を繰り返す。5回くらいも。
おいしい「けの汁」のふるまいがありました♪
ネマガリダケや刻んだ大豆を大根、山菜とともに煮込んであって、体があったまりました。
ありがとうございます!!
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水垢離
ぎっしりの見物人に、報道陣もたくさん。
私は夫と8時ころ到着しましたが、すでにカメラマンが多く、参道わきの杉に抱きつきながら雪山に立ちました。
こひつじ保育園の園児さんたちも応援していましたよ。
陸奥新報の記事によると、英会話講師のギャレス・バーンズさんは7年ほど前から裸参りに参加しているそうです。
茨城からも「年男なので」と水垢離を。
五穀豊穣と家内安全を祈願する行事です。
水垢離のあと締め込み姿(お相撲のまわし) に着がえしめ縄を奉納
神社を出て、村を回るのですよ。
わらじ履きのまわし一つの裸で…… 。
「雪がじゃければ、足袋がぬれるはんで、しばれた方がいいんだばってな」
ヘビーな津軽弁ですね!
しめ縄奉納
津軽弁で語る世話役のおじさんの言葉を訳すと、「暖気で雪が融けてくると、足袋がぬれてしまう。寒気のほうが歩くには都合がいいのだが」と。
28人の男衆が参加した「裸参り」
ぶじに神社に立派なしめ縄が納められました。
昨今は、しめ縄を作る作業も若手がいなくて大変という声を聞きますから良かった、良かった。
それにしても若いパワーって、すごい!!
エネルギーを分けてもらった気分です。
今年もどうぞ豊作で、地域が発展する一年でありますように。
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