弘前の銘菓といえば、バナナ最中です!
包装紙から取り出すと、バナナの豊かな香りが広がる最中。「いなみや菓子店」は、バナナ最中の元祖、1コイン弘前の本を利用し、お得に味わいました。
バナナ最中とは?
明治や大正のころバナナはとても高価な果物で、一般の庶民にはなかなか口にできないものでした。南国からの輸入品だったからです。
いなみや菓子店の2代目店主の稲見興次郎氏は、夜汽車で大阪へ向かう途中で、バナナを食べている人をみて、その豊かな香りにすっかり魅了されたそうです。
「バナナは高級品だから、お菓子でそのおいしさを地元の方々に味わってもらいたい」と、開発したのです。それが大正5年。
いなみや菓子店の正面
いなみや菓子店
JR弘前駅から徒歩15分、古い商店街がならぶ富田大通りにお店があります。
いなみや菓子店 弘前市大字富田1-6-5
℡ 0172-32-0667
営業時間は8:30~19:30 定休日はなし。
矢羽の家紋入りの包装紙が歴史の長さを感じさせます。いなみや菓子店は創業が1906年(明治38)とのことですから、110年の老舗ですね!
現在は4代目の稲見茂雄さん44歳がお店を継いでおられます。東京の和菓子店で18年間も修行して、実家にもどられたとか。
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お菓子は1コインを予約をして買いました。お店に着いて、予約していたことを言うと、すでに包装されて、手渡してくれたのです。
1コインの本の提示で700~750円が500円になります。
バナナ最中2本と季節の和菓子4つのセット。
かぼちゃ饅頭、栗まんじゅう、薄皮最中、くるみもち。どれも柔かな甘さがおいしい♪
バナナ最中の中身は白あん。バナナの風味がします。
いまでは手軽にスーパーで買えるバナナですが、庶民の憧れだったのですね。
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そのバナナですが、樹を枯らす新パナマ病が生産国で広まっていて、値上がり基調にあります。フィリピンで猛威をふるっていますが、まったく日本に入ってこないということにはならないようです。
さて、バナナ最中は津軽地方の銘菓。弘前市内では、いなみや菓子店のほか、旭松堂さんや葛西製菓でも作られています。
全国的にはめずらしいお菓子、香りと共に味わいました。日本茶にも紅茶にも合う上品な風味ながら、気取らないお菓子です。
2018年8月4日、更新しました。
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