6月18日(日)に五所川原市金木町の虫送り行事「金木さなぶり荒馬まつり」を見学しました。
こぎん刺しの衣装を着けて跳ね踊り、金木八幡宮に奉納。
そして町を練り歩きます。
金木さなぶり荒馬まつり保存会の伝統が素晴らしいので、お伝えします。
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金木さなぶり荒馬まつり
こぎん衣のなかでも、数が少なくて貴重な三縞こぎん。
3本の線が入るのが特徴です。
金木町は江戸期に開拓されて、新田が増えました。
金木さなぶり荒馬まつりは、4代藩主の津軽信政公が馬に乗って視察されたとき、荒馬を上手にあやつり、ぶじに丸木橋を渡った、手綱さばきを言い伝えてきたそうです。
こぎん衣を着るのは、奴の役の方々。
金木八幡宮
この日は、3人の神官がおごそかに玉串を金木さなぶり荒馬まつり保存会のみなさんに渡して、奉納。
金木さなぶり荒馬まつり保存会
太刀をもって、女性達も跳ね踊ります。
ねぶたまつりのお囃子に似た楽曲に合わせて、跳ね飛ぶ踊りなので、練習を積まないと覚えられないでしょう。
私は初めて見ました。
腰にひしゃくを差して、藩主のとも綱をとります。
躍動する踊り手に、こぎん衣がとてもよく似合っています。
足元はわらじに、すね当て。
藩主役は、毛のすね当てです。
馬のしっぽを付けて、馬上の藩主を表現。
馬をあやつり、丸木橋を3度目に渡りきりました。
少子化なので、次世代に伝えるのは、大変かと感じます。
ダイナミックな金木さなぶり荒馬まつりでした。
金木さなぶり荒馬まつり保存会の代表が、「こぎん刺しブームのおかげで、遠方から観に着て下さる方が増えています」と、挨拶。
「かつて三縞こぎんを中央から買いに来て『500万円出すから、売って欲しい』といわれても、売らなかった地元の方が、当会にこぎん衣を寄付してくれました。
今、会員が着ているのは弘前こぎん研究所にお願いして復元したこぎんの着物です」
金木さなぶり荒馬まつり保存会の代表は、「そらとぶこぎんの編集者が、丁寧に取材くださりました。自分は男だから、こぎん刺しについて知らないことが多かったので、とても勉強になりました」と、締めくくりました。
まとめ
地元のテレビでもあまり紹介されない「金木さなぶり荒馬まつり」ですが、実際に見ると、躍動感にあふれて、すばらしいと思いました。
八幡宮に奉納して、金木観光物産館「産直メロス」の前で「橋渡り」を披露。
それから町を練り歩くのですから、エネルギッシュです。
ほんとうにお疲れ様。
そしてありがとうございます。
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