2019年7月15日に金剛山 最勝院の宵宮がありました。
日本でもっとも北にある五重塔が美しいですね。
江戸期に創建された五重塔が見下ろす境内では、宵宮の出店がたくさん並んでいました。
年に一度の秘仏の御開帳があり、暗くなる前でも、けっこうなにぎわいがあります。
午後3時という早めの時間帯に参拝したので、お伝えします。
スポンサーリンク
東北一の美塔
夏空が広がる弘前市。
気温は25℃ですが、ヤマセの風のため涼しい。
すっきりとした青い空に、朱いベンガラ塗の五重塔が映えていました。
3代藩主信義が計画し明暦2年に着工。寛文7年に完成。東北一の美塔と言われています。釘を使用せず、江戸時代に建立されました。
年配の方は「大円寺の宵宮」と呼ぶことがあります。
大円寺は明治3年に、大鰐町にうつりましたが、昔ながらの寺の名前が今も息づいている城下町の弘前。
さて、私は駐車場の狭いことを考えて、自転車のペダルを踏んで向かったのですよ。
汗だくになりましたが、繁華街の鍛治町に近いので、有料駐車場が何ヶ所もあります。
通行止めになった路上には、チョコバナナや唐揚げ、アイスクリームやお絵かきせんべいの出店が並びます。
かつてはもっとにぎやかだった!
そんな声を耳にすることが多いこの頃です。
牛頭天王尊
例大祭とあって、お酒などの供物があがっていました。
本堂には「牛頭天王尊」の赤い垂れ幕がかかっています。
牛頭天王とは?
もともとは密教の神さまで、上半身が牛、下半身が人間。
病気や邪気を撃退する強力な力を持っているそうです。
スポンサーリンク
卯年一代様
最勝院は、卯年の一代様です。
津軽の人にとって自分の干支は特別なのですね。
干支にちなんだ神社や仏閣をお参りすると、守ってもらえるという信仰がありまして。
卯年の一代様は、最勝院のほかに天満宮も。
ウサギの狛犬はめんこいですね。
秘仏
撮影することは禁じられているので、六角堂の全体像をご覧ください。
ふだんはこちらの扉、固く閉じているんですね。
年に一度だけ、公開。
生きとし生ける者を救済する有難い仏さま。
片膝を立てて、6本の手があり、おだやかな表情を浮かべておられました。
ちなみに如意輪観音菩薩で検索すると、全国のお寺の菩薩様を見ることができます。
智恵や財宝、福徳の珠を持ち、煩悩を打ち砕く法輪〈仏教のシンボルのひとつ)も手にしておりますよ。
盛夏の7月ですが、紅葉が少し色づいていました。
秋には美しい紅葉を見ることができます。
金剛山 最勝院
弘前市銅屋町63
まとめ
人込みを避けて、日暮前に最勝院・宵宮のお参りをしました。
とても賑わう宵宮で、夜間照明もされるので、ライトアップされた五重塔が人気のスポット。
金剛力士像の目が取れたため、修繕の寄進を募っています。
私はお賽銭を多めにして、手を合わせました。
藩政時代に創建された五重塔は、国の重要文化財に指定され、四季折々に美しいたたずまいです。
スポンサーリンク