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農のふれカフェお披露目会『ジンレリア農園&工房』山小舎であすなろ鶏卵を味わう

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農家の家屋や農園で手作り体験をしながら、地元の食材をたっぷりと使った料理やスイーツ、郷土料理を食べることができたら、どんなに思い出に残るでしょう。

新しい気づきや、発見があるかもしれません。

農のふれカフェは、旅行者や観光に来た方が、農業者とふれあいながら食べることができる体験型カフェのことです。

自然豊かな青森の風景のなかで、さまざま工夫に満ちた『農のふれカフェお披露目会』が今年も開催されました。主催は中南地域県民局農林水産部です。

9月28日、平川市猿賀にある「ジンレリア農園&工房」を運営する工藤甚三さんとれい子さんの山子舎(やまごや)を体感することができたので、お伝えします。

 

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ジンレリア農園でミニ盆栽に挑戦しよう 

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農のふれカフェお披露目会では、参加者が農家さんの取り組みを実際に現地で体験します。

ジンレリア農園の工房では、工藤甚三さん(71歳)の指導の下で、ミニ盆栽に初挑戦。

ジンレリアとは聞き慣れない気がしますが、この農園の名前は、甚三さんと奥様のれい子さんのおふたりの名前から考え付かれたそうです。

甚三さんのジン、れい子さんのレイを合わせて、ジンレリア。

仲の良いご夫婦が運営する農のふれカフェ。

それにしても日本の盆栽は海外から注目されているので、タイムリーですね。

ユーチューブには欧州で開催された盆栽祭りの様子や、イタリアの盆栽専門学校のことがアップされています。

 さて、工藤甚三さんの手ほどきで作ることができるのは、イワヒバミニ盆栽

ジンレリア農園&工房では、ミニ盆栽づくりがランチ付きで体験できるのです。

屋久島産のイワヒバ

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めんこいヒバです!

深い山のなかで厳しい環境に耐えて育つイワヒバ

種類がありますが、今回は丈の短い屋久島産のイワヒバです。

イワヒバは江戸時代に盆栽用として、流行した植物です。小さいのですが、ここまで成長するのに25年も掛かっているんですよ」

甚三さんのお話に、私は貴重なイワヒバをさわる手がふるえました。

このイワヒバを水ゴケに包んで、甚三さんが加工した植木鉢に移植。なんと植木鉢は100均の軽石を彫刻刀で彫った手作り品。

「もともと岩場の植物なので、強い。水さえ切らさなければ、イワヒバは生きます。ぜひ大きく育てて下さい」

 

田んぼ

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工藤さんご夫婦の農園にはハウス棟や鶏舎のほか、田んぼもあるので、この日は豊かに実った稲穂を見学できました。

平川市から黒石市にかけては、青森県内でも有数の米どころ。

おいしいお米が収穫できる津軽地方の米作りの歴史は古く、およそ2千年前の炭化した種もみが発見された垂柳(たれやなぎ)遺跡がジンレリア農園からそれほど離れていません。

田んぼアートの田舎館村と隣接する地域です。 

blog.tugarujikukan.info

 

こちら工藤甚三さんの田んぼでは『ひとめぼれ』「餅米』『紫黒米』などを植えて、秋に刈り取ると、棒掛けをして自然乾燥

手間をかけることで、つやつやで甘みのあるお米に仕上げているそうです。

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あすなろ鶏卵

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ジンレリア農園&工房では、あすなろ鶏卵を産むニワトリを飼育しています。

あすなろ鶏卵とは?

青森県が20年の歳月をかけた自慢の卵!

青森県畜産試験場が20年かけて育成した“あすなろ卵鶏”の卵です。

「あすなろ卵鶏の卵」は卵黄が一般の鶏卵に比べて大きく甘いことや、卵白がしっかりしていること、日持ちがよく鮮度が落ちにくいなどから、生食用卵として好評です。

青卵殻色遺伝子の働きによって赤血球由来の色素“ビリベルジン”が卵殻全体に沈着し、殻が特徴的な薄緑色になることが特長です。

青森県田子たまご村で生産されている“あすなろ卵”は、1992年田子町が環境省の星空観察で“日本一美しい星空が見える町”に選ばれたことにちなみ、“緑の一番星”という名称がつけられています。

“緑の一番星”は、α-リノレン酸を多量に含むエゴマや良質のトウモロコシ、海藻、唐辛子、田子産にんにくなどの飼料にこだわり、抗生物質に頼らない方法で飼育されています。 

 参照元

www.umai-aomori.jp

私が撮影した画像は白っぽくなりましたが、肉眼では青くみえました。

黄身が大きくて、味もおいしい卵。

「『平川市の道の駅、四季の蔵もてなしロマン館』にも出していますが、すぐ売れてしまうほど評判が良いですね。炊き立てのご飯に生卵で食べると、味の濃さに驚くようですよ」と、工藤甚三さん。

ニワトリの堆肥を農園で利用して、おいしい農産物を作っています。

 

葡萄やリンゴも

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枝もたわわに実っているのは、高級ブドウのマスカット。

ひと粒いただくと、甘くてジューシー。

「孫に食べさせたくて栽培を始めたの。とっても美味しいと販売している道の駅・四季の蔵もてなしロマン館でも人気ですよ」

 

にこやかな笑い顔の工藤甚三さんのとなりには、盆栽のリンゴ。

赤く色づいて「ふじ」だそうです。

「ネズミさ、樹皮をかじられて半分死んでいた『ふじ』だのさ、そいでも、鉢さ植だらよみがえったぉん」

生粋の津軽弁で話される工藤さんは、味のある語り口です。

リンゴと米とあすなろ鶏卵に、ハウスぶどうやアスパラなどをも栽培。

おらほの田畑から収穫

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奥様の工藤れい子さんが丹精込めた料理を味わうことができます。

山小舎(やまごや)と名付けられた2階建ての瀟洒な建物が畑に隣接し、食事を楽しむことができるのです。

この日のメニューを紹介しますね。

  • 紫黒米の炊き立てごはん
  • あすなろ鶏卵の卵巻き
  • ホウレン草とイカと菊の花のくるみ味噌和え
  • 豆腐とわかめの味噌汁
  • 黒米しるこ栗のトッピングのせ
  • 黒豆茶
  • リンゴジュース

お味噌も自家製です。

自分の畑で採れた食材を使った郷土料理を提供。

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工藤れい子さんは甚三さんと農業をしながら、地域の生活改善グループにて長く研修を受けられてきました。

料理や暮らし方を学ぶとともに、仲間作りもできたため、体験学習の生徒さんや団体グループが申し込んだときは、応援をすぐに頼める体制ができているそうです。

食育活動にも熱心なれい子さん。

「冬は餅作りができます。餅を作って、おしるこや焼きもち、お雑煮などを雪を眺めながら食べるのです」と、生き生きとした表情で語ります。

あすなろ鶏卵の卵焼きはほんのり甘く、味がやさしい。

卵本来の風味が濃い。

修学旅行の生徒さんを受け入れているので、一緒に畑で収穫体験をしたり、ご飯を作ったりしているうちに、野菜嫌いな子が食に関心をもつようになる姿が印象に残るとのこと。

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「農作業が一段落したら、夫婦で山へ行く計画を立てています。若い頃から登山が好きなので、体験型カフェの建物を『山小舎(やまごや)』にしました。消費者と農家の結びつきが太くなればいいなあ」と、甚三さん。

れい子さんは「農業は好きな野菜を植えて育てて、食べることができるでしょう。鶏舎の堆肥を使った安全な食材を心がけて、これからも楽しく農家を続けたいですね」と、話してくれました。

平川市猿賀神社にほど近い場所にある、ジンレリア農園&工房。

山小舎の2階からは東に八甲田、西の岩木山、北に梵珠山が望めるロケーションの良さです。

 

体験内容のメニュー

ミニ盆栽作り(ランチ付き)

2500円

自然乾燥のお米と季節の野菜をメインにした和食です。

要予約

所要時間2~3時間

住所

平川市猿賀池田121-1

℡0172-57-3471

FAX0172-88-5159

駐車スペースあり

体験受け入れ人数5~15人まで

事前の相談により体験会以外の受け入れも可能。

 

blog.tugarujikukan.info

 

blog.tugarujikukan.info

 昨年の農のふれカフェお披露目会の記事があります。

まとめ

田園風景の広がる津軽地方で、農業者とふれあいながら食事をすることができる体験型カフェの『農のふれカフェお披露目会』に参加しました。

農のふれカフェは中南県民局地域農林水産部が主催しています。

ジンレリア農園&工房でミニ盆栽作りとあすなろ鶏卵の卵巻をメインにしたランチもおいしく、さわやかな気持ちになれる体験会。

皆さんもジンレリア農園&工房で気分をリフレッシュしませんか。年間を通して体験会を開催しています。

 

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