全国から集まったこぎん刺しが巨大なタペストリーとなり、弘前市の岩木庁舎2Fに展示されています。
圧倒される大きさ、そして12センチ四方のこぎん刺しに込められたぬくもりと情熱。
見学して、感動に包まれました。
約900枚のなかから自分の手刺しこぎんを探すのがたいへんでしたが、見つけた時の喜びはひとしお。
岩木山1625大作戦のひとつ『みんなでつくるこぎん刺し』展示についてお伝えします。
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こぎん刺しのふるさと岩木山
こぎん刺しは岩木山のふもとである岩木町や西目屋村、それから岩木山を美しくながめることができる平川市や黒石市、西北五の地域で発達しました。
江戸時代の文献には挿絵とともに「こぎん衣」が紹介されていますし、一説には縄文時代に麻布に模様を刺し、それが源流ともされています。
故・前田セツさんや、高橋寛子さん達の尽力により、もどこ(文様)が再現されました。
農家の娘たちが6歳頃から習い覚えた手仕事です。
こぎん作品をつないで
梅の花っこ
木の形
猫のマナグ……
どれひとつ、同じ作品がありません。
コングレス生地や糸は白やベージュ、青系統という決まりがありましたが、ワンポイントで刺す分には、刺し糸の色は自由。
たくさんの中から自分の作品を探すのに、時間がかかってしまいました 。
あった!
私の作品は2点。
まず、上の画像の真ん中です。
氷をイメージさせる文様は、佐藤陽子さんの図案集「津軽こぎん刺し 高橋寛子 天からのおくりもの」から選びました。
簡単そうに見えるでしょう?
ところが、布目の数をかぞえるのにちょっと苦労しました。
こぎん刺しは奇数目を拾いますが、最初に正確に布目を拾わないと、どんどんずれてしまうのです(-_-;)
2点めは、藍の麻布に白い糸で刺しました。
真ん中が私のこぎん。
初心者は薄い色の布の方が刺しやすい。
なので藍色のコングレス、布目が読み辛かった……。
それにしても、上下左右の総刺し作品が見事ですね。
みなさん、とっても上手です!
岩木山1625大作戦☆みんなでつくるこぎん刺しプロジェクト、実はどくへびが刺したこぎんもございます(^ ^)探してみてね【どくへびニュース#7】
ユーチューブにも、みんなでつくるこぎん刺しプロジェクトがありますから、よろしかったら見てください。
この企画は地域おこし協力隊の佐々木直美さんを中心に進められ、実現しました。
タペストリーに仕上げるのに、徹夜もなさったことでしょう。
すてきな大作にして下さり、ありがとうございます!
場所と見学できる日時
場所は弘前市賀田1丁目1-1
弘前市岩木庁舎2Fラウンジ
玄関を入ると、案内の看板があるので2階へ昇って下さい。
見学できるのは、岩木庁舎が開いている平日です。
土日祝は、見ることはできません。
時間
平日のみ 8:30~17:00 ※自由にご覧いただけます。
8月30日まで『みんなでつくるこぎん刺しプロジェクト』作品を展示しています。
夏休みにもどうぞ。
まとめ
岩木山1625プロジェクトの一つ、みんなでつくるこぎん刺しが完成したので、お伝えしました。
一枚一枚、じっくりと眺めると、手刺しこぎんのぬくもりが伝わります。
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