弘前ねぷたまつりは8月1日から7日まで開催されます。
構図が印象的ですね。
1日~4日まで土手町運行、5日と6日は駅前を運行。町内会や愛好会、子ども会などおよそ80台が城下町の夜を彩ります。
最終日の7日は岩木川沿いの土手で「なぬかびおくり」が17時開場。昔は川に流しましたが、現在は環境問題があり、炎で送ります。
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眠り流しの伝統
東地区町会連合会のねぷた。
40年間も東地区の鏡絵を担当してきた聖龍院(72歳)さんの一番弟子である佐藤仙峯さんが描きました。
夏の邪気を祓う「眠り流し」と七夕が融合し、発展してきたとされる弘前ねぷた。
鏡絵と見送り絵は呼応するようになっているそうです。
ところで、ねぷたの伝統をどう次代に伝えるか、少子高齢化の時代を迎えて、どこの地域も悩んでいる。
「ヤーヤードー」の掛け声が大きくこだましてこそ、ねぷた祭り。威勢よく、にぎやかに盛り上げていきたいですね。
怖い見送り絵
夏にふさわしく、とっても怖い見送り絵も例年あります。
題材は水滸伝や牛若丸や戦国絵巻など、さまざまですが、なかには納涼の意味で、背筋がぞくっと凍る絵も!
ねぷた絵は浮世絵の影響を受けて発展してきました。
それにしても5日と6日に駅前運行を見学しましたが、涼しさを通り越して寒い気温でした。
コートを羽織って、ちょうどいいくらいの18度でしたから。
さて、怖くない見送り絵ももちろんあります。
優美でやさしい筆致。
細部まで繊細に描いて、見惚れてしまいます。
最初にアップした桜ケ丘ねぷた愛好会の見送り絵は下です。
高さはビル3階ほどでしょうか。運行係が上部にいます。
看板や電線にねぷたが引っ掛からないように指示。道いっぱいに練り歩くため、事故がないように気をつけているのです。
知事賞のねぷた
2018年度の扇の部・知事賞を受賞したのは、茂森新町 ねぷた愛好会
首が飛ぶ戦いの場面は水滸伝から。
絵師は三浦呑龍さん。
迫力のあるねぷた絵ですね。
見送り絵は 梁山泊女傑揃い
知事賞・組ねぷたの部 西地区
決戦 川中島 八幡原の戦い 越後の軍神 甲斐の虎の策を見破る
越後の軍神といえば、誰でしょう?
答えは上杉謙信。
ねぷたを知ると、歴史に強くなるに違いない。
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弘前実業高校創立100周年記念
元気な若い声が響く!
大人数で若さが弾けていました。
弘前ねぷたは、前ねぷたの後に、メインのねぷたが登場することがほとんど。
趣向を凝らした前ねぷたも多い。
ねぷたが終われば、じきに秋だっきゃの。
津軽の夏は短いから、その一瞬を懸命に生きる。
ねぷたを見物する度にそう感じます。
つつがなく幕を閉じた今年の祭り。
動く美術展と称される弘前ねぷたは、絵師が魂を注いで描いた鏡絵と見送り絵、運行団体、引手の子ども達と囃子方が一体となるお祭りです。
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