青森の民俗や歴史を知ることができるディープな津軽旅なら、五所川原市や旧金木町がおススメです。
立佞武多(たちねぶた)の館や太宰治記念館「斜陽館」、霊場 賽の河原川倉地蔵堂に、津軽三味線会館があるので、ご紹介します。
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金木桜まつり
五所川原市金木には、湖を有する芦野公園があります。
広々とした公園では、金木桜まつりが開催される予定。
花の見ごろは弘前公園よりやや遅め。
画像は、7年くらい前の5月1日に撮影しました。
山桜が美しい。
五所川原駅から津軽鉄道に乗り換えて「芦野公園」で降りると、すぐ喫茶「駅舎」があります。
津軽鉄道が敷かれる前は、馬橇(ばそり)に乗って、人々が移動したのでしょう。
津軽鉄道は、太宰治の実家もたくさんお金を出して、開通したとのことです。
斜陽館
明治時代に建てられた津島家です。
「人間失格」「御伽草子」などを書いた太宰治は、この家で育ちました。
貸金業を営んで、農民にお金を貸していたので、通りに面したところは事務所になっています。
明治の大地主、津島源右衛門(太宰治の父)が建築した入母屋造りの建物で、明治40年6月に落成しました。
米蔵に至るまでヒバを使い、階下11室278坪、2階8室116坪、付属建物や泉水を配した庭園など合わせて宅地約680坪の豪邸です。
五所川原市の中心街には、太宰治「思い出の蔵」が公開されています。
圧巻の立佞武多です。
そうそうお相撲の尊富士は、五所川市の出身!
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立佞武多の館 -たちねぷたのやかた- :: 五所川原立佞武多の通年展示施設
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賽の河原 川倉地蔵尊
芦野公園の対岸にある賽の河原川倉地蔵尊堂は、全国でも珍しい冥界婚(めいかいこん)信仰のよりどころ。
古くからの霊場でした。
かつては乳幼児の死亡率が高かったので、幼子の冥福を祈り、地蔵が奉納されました。
故人の着物なども納められ、肉親の情愛に涙を誘われます。
地蔵堂のとなりには人形堂があって、花嫁人形がたくさん奉納されていました。
なお、霊感がある方は、苦手かもしれません。
憑依の体質な方は「悪寒がした」と、そんな印象を受けるそうです。
黄泉の祝言
独身のまま若くして亡くなった息子に、せめてあの世では嫁を持たせたいという親心から、戦後しばらくして始まったとされる、人形を用いたご供養です。
ちなみに中国ではかつて冥界婚として、死者に生きた花嫁を添わせました。
そうすると、その女性は死者と連れ添うため、生涯、生きた人間とは結ばれません。
日本の津軽地方では、人形を奉納。
賽の河原川倉地蔵堂のほか、西の高野山でも、黄泉の祝言を行っています。
先祖供養、水子供養、ペット供養、 花嫁人形供養を執り行います。 独身で亡くなった方のために花嫁、花婿の人形を奉納して黄泉の祝言を行います。
【公式サイト】西の高野山 弘法寺 | 高野山真言宗 西の高野山 弘法寺
山形県ではムサカリ絵馬が知られています。
五所川原市まで来たら、ドライブで龍飛岬もさほど遠くありません。
おいしいラーメン屋さんもあります。
斜陽館の向かい側に金木観光物産館があり、津軽三味線会館とは、隣接しています。
津軽三味線
賽の河原川倉地蔵堂では戦前から戦後しばらくまで、例大祭が盛大に開催され、イタコの口寄せや津軽三味線の演奏が夜通し行われたそうです。
社会福祉がなかった時代、病気で目が見えない方は津軽三味線の奏者やイタコになって、生活しました。
いまは津軽のイタコは高齢化し、鬼籍に入る方も多く、口寄せを授かることはできません。
ということで、ディープな津軽旅についてお伝えしました。
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