つがる時空間

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レトロな角巻人形@角巻はかつて厳冬の必需品

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2021/02/25更新しました
レトロな角巻人形 を紹介したいと思います。
弘前でかつて制作されていました。

「オリンピック堀」という会社の人形。

美人な大人チックな和人形です。

角巻きはかつて、雪国の必需品。

地吹雪から身を守る純毛の角巻きは、頭からすっぱり被ると暖かい防寒着でした。

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角巻き人形

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日本髪に赤いサンゴのかんざしを挿し、
べっこうの櫛。

そして、水色の角巻に、キツネの毛皮をしていますね。
美しい面ざしは、
ちょっと憂い顔のような表情です。
津軽の冬の風物詩だった角巻。
かつては厳冬の風物詩でした。

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純毛でできた大型のストールは、和装でも洋装でもさっと羽織れて便利。

角巻人形は、そんな津軽の冬の様子を今に伝えています。

オリンピック 堀

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防寒の足許に雪を模した綿と、「オリンピック 堀」のシール。

製作所が「オリンピック 堀」。
前回の東京オリンピックにちなんでの工房名なのだと、この人形を私に下さった方がおっしゃっていました。
大切になさっていた人形をありがとうございます。

戴いたのは7年くらい前、能楽師喜多流の先生です。

オリンピック堀は廃業されて久しく、詳細は不明とのことでした。 

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 青森ねぷたのハネト人形の制作者は高齢のため、昨年やめました。

人形は小規模な工房で作られることがほとんどで、資料が残っていないことが多い。

前回の東京オリンピックの前に制作されていますから、50年以上を経ています。

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 角巻き人形は、きっと私よりも年上だと思います。

飾ったのは夜中に目覚めたとき、声が聞こえたから。
人形が私にささやくんですよ。箱から出してと……。

それは冗談ですが、90歳になる姑が結婚した昭和20年代は角巻を新調し、嫁ぎ先に持って行ったそうです。

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貴重な民具

姑の実家では長持ちに布団など寝具も詰めて持たせたそうですが、長持ち、解かります?

長さ2メートルくらい、幅70から80センチの四角い頑丈な木製の箱布団を運搬したり保管したりする昔の道具。私は実際に見たのですが、黒塗りで立派でした。

姑の長持は、数年前に壊して処分したのですけれど、私は残念な気がしましたね。

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姑の角巻はラクダ色だったと聞きました。

「戦後まもなくの頃であったから、品不足でさ、やっと手に入った角巻であった。

純毛だから、すっぽり身を包むと温かいものでさ、重宝したんだぉん」

そんな話を聞いたことがあります。角巻、めったに見なくなりました。

そして、こういう人形もとても少なくなりました。それにしたって、美貌が少しも衰えないですね、
うらやましいです

まとめ

かつて弘前市で作られていた角巻き人形を紹介しました。

今はとても珍しい、手作りの和風人形です。

弘前美人をモデルにしたのでしょう。

 

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