2020年3月31日まで、西目屋村の道の駅・津軽白神ビーチにしめやで『こぎんのいま展』が開催されています。
津軽こぎん刺しの発祥の地である西目屋村は、弘前市から車で30分ほど。
こぎん刺しの歴史とモダンさを堪能でき、コングレスやこぎん糸、そしてこぎん刺しのバッグ等のグッズも購入できるので、お伝えします。
スポンサーリンク
こぎんのいま展
『こぎんのいま展』は、kogin.netを主宰する山端家昌氏が監修しています。
2月から後期の展示内容となりました。
こぎんに関する本もたくさん展示されて、見応えがあります。
見学無料。
津軽こぎん刺し
こぎん刺しが、民藝の柳宗悦から農民衣の美の結晶と賞されて、優に80余年が経つのですが、近年ますます注目されています。
それは、世界に類を見ない手仕事であり、この津軽地方だけに受け継がれた刺し子技法だから。
粗い麻の布目をふさぐように刺し綴ることにより、独特の文様を生み出してきました。
私も3年ほど前から刺していますが、小さなモドコ(文様)なら、20分くらいで刺し終えることができます。
でも、すこし大きな作品だと、時間がかかりますね。
上の記事の写真でチーズケーキと写っているのが、私の刺し模様。
佐藤陽子先生が発刊された『津軽こぎん刺し図案集~高橋寛子 天からのおくりもの』 本を参考に刺しています。
さて、こぎんのいま展の会場には 、大型のタペストリーが展示されていました。
すべてが布目と針で表現されています。
アップでみると、細やかなことがわかるでしょう。
ぜひ実際に、ご覧下さい。
感動します!
遠目に眺めると絵画、間近に 見るとハンドメイド作品です。
また、会場には青森市に在住した民俗学者の故・田中忠三郎先生の資料も。
藍染の麻布と、自給自足の時代に農家が畑に植えた麻から作った麻糸 。
藍染のやさしい色合いと風合いに、私は胸がジンとしました。
1枚の布を作るまで、たいへんな 手間がかかるのです。
いまはファストファッションにより、服があふれていますが、100年以上前は衣類は貴重でした。
スポンサーリンク
目屋人形
道の駅津軽白神・ビーチにしめやでは、青森県の県産品として目屋人形を展示即売しています。
山あいの集落だった砂子瀬は、津軽白神湖の湖底に沈みましたが、かつては炭焼きがさかんでした。
若い娘たちが炭俵を背負って 、険しい山道を運搬した労働の姿を今に伝えています。
西目屋村は白神山地のふもとですから、昔は交通が整っていなかったのですね。
また、縄文時代から人々が暮らして、縄文遺跡群が発掘された地でもあります。
何千年も前からゆたかなブナの森が、動物と人の暮らしを育んだ土地。
知れば知るほど、奥深い西目屋村です。
石田昭子さんが収集された『ゆめみるこぎん』のコーナーもありました。
お孫さんの石田舞子さんが、お祖母様の生き方とこぎんを紹介した本も、好評です。
会場では、こぎん糸やコングレス布、こぎんのバッグやポーチなども販売されていました。
私はこぎん糸を3本、ゲット。
刺すのが楽しみです。
目屋豆腐
西目屋村で栽培された大豆から、昔ながらの製法で作られた目屋豆腐。
道の駅津軽白神・ビーチ にしめやで販売中です。
お豆腐は250円、おからは50円。
お豆腐と、漬物コーナーにあったたくわんも購入。
とっても、「めえ」食材も買うことができますし、おみやげコーナーも充実しています。
まとめ
道の駅津軽白神・ビーチにしめやで3月31日まで、無料見学できる「こぎんのいま展」について紹介しました。
目屋豆腐やお漬物も買うことができる道の駅での津軽こぎん刺しの展示は、こぎんファンは必見です。
関連記事はいかがですか。
スポンサーリンク