青森市在住の作家・青柳隼人(あおやなぎはやと)さんが、北狄(ほくてき)作品集「この道を」を送ってくださいました。
544ページの一冊には、同人の皆様の熱い思いがぎっしり。
「この道を」をお伝えします。
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北狄(ほくてき)
同人誌の北狄は昭和29年(1954)に創刊ですから、実に70周年を迎えるのです。
北狄とは古代中国が北に住む異民族を蔑んで呼んだ名前だそうですが、津軽地方は荒々しい蝦夷(えみし)が棲む国とヤマト王権から言われたので、似ているでしょうか。
さて、13名の同人の作品が寄せられた『この道を』
- 小説『曙光の森』小山内達雄
- 小説『チェレンコフの光 笹田隆志
- 小説『コロン』笹森俊夫
- 小説『霧の朝』渋谷萬作
- 『農・漁業のパイオニア』高畑幸
- 『十六夜』 高森ましら
- 『雨上がりの邂逅』船橋敏昭
- 『余命の競争』 青柳隼人
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余命の競争
第三回東奥文学賞の受賞者が青柳隼人さんです。
「北の神話」「縄文の川」「縄文ルネサンス」のほかたくさんの作品があります。
北狄作品集7の『余命の競争』は、主人公が定年後に、息子が難病を患い、闘病を見守るストーリー。
骨のガンという厳しい病気になった愛息のため、新幹線で長野へ度々、お見舞いに向かうのです。
静謐な文体で、命の尊さが描かれる力作。
すばらしい作品集をありがとうございます!
青森県は文学好きが多かったのです。
太宰治や石坂洋次郎・葛西善三などなどたくさんの作家を輩出しました。
街の本屋さんがめっきり少なくなりましたが、文学は不滅ですね。
まとめ
北狄作品集7「この道を」は、分厚い1冊なので、まだ読んでいるところです。
皆様の熱意に圧倒されました。
ますますのご健筆を祈念申し上げます。
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