週刊新潮の最新号は大きく青森県のことが紹介されています。
12月28日号
「青森県はなぜ早死にするのか」
平均寿命 最短で堂々のV9!
病に倒れる生き方の見本!!
早朝から行列!超濃紺スープが青森流「朝ラーメン屋」
野菜は食べてるけど漬物……
こんなふうに見出しだけ並べてもイメージが悪い……。
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でかでかと短命県であることを強調
134ページと137ページに記事はあります。
「どんな数字であれ、生半可なことではトップを独走できない。……健康意識が高まるなか、よほど不健康や不摂生を貫かなければ平均寿命の全国最下位を独走することなどできっこない……」
なんて皮肉な文章でしょう、性格が悪くないですか?
中身はというと、青森県民が短命なことに対する、これでもかというネガティブな内容。
主食はラーメンだべ
(参考画像)
「青森県民はラーメン好きで、スープは塩辛い。塩気がかなりきついラーメンと無料の半ライスを食べている。たしかにこのラーメンはおかずだ」と、週刊新潮の記者が青森県内でラーメンを食べた感想を率直に述べています。
そりゃ、私もみそラーメンに半ライスを食べるわ。
しかも、週刊新潮はこう続けている。
「カップ麺の消費量は全国2位、インスタントラーメン全体では1位、缶コーヒーも1位」
「食塩摂取量は男性が2位、女性は5位。全国模試なら立派な成績だが、1日の歩数は男性が全国46位、女性が41位……」
肥満者の割合は全国2位、飲酒習慣者の割合は1位。
以上、週刊新潮12月28日より抜粋
全国模試なら立派な成績と、わざわざ書くところが信じられない。
取材の記者は、下北半島のむつ市脇野沢を訪ねたとある。漁師やスナックでの談話を紹介。
「主食はラーメンだべ。船の上では缶コーヒーとタバコ、昼は菓子パンとか食べて晩ごはんはカップ酒と乾物。〆にカップラーメンを食べる。365日カップラーメンを食べない日はない」
健康への意識が低い
表紙はクリスマスですが、中身は青森県民には辛辣な内容でした。
保健所や弘前大学大学院医学部にも取材をしたそうです。
そこで指摘されたのが次の3点。
●塩分と糖分の取り過ぎ
●運動不足
●自分だけは大丈夫と過信している
私が感じたのは、週刊誌だから面白く書いたのだろうということ。
短命県であることが読み物として消費されているんですね。
きっとこれが他県のことなら、私もひとりの読者として「ふーん、そうなんだ」と興味本位に読んだでしょう。
世界的にみれば青森県民だって長寿です!!
でも、わが県のことなので、不愉快。
中央の記者が青森を見下している、その目線が気になりました。
世界に視野を広げると、青森県人はアメリカよりも長寿ですし、ロシアの男性の平均寿命は64歳ですから、そんな言われ方をされる理由はないと考えます。
ロシアの男性が短命なのは、ウォッカの飲み過ぎとされています。
たしかに青森県人は、日本のなかでは不健康と指摘されても仕方がないかもしれませんが、もう少し好意的に書いてほしかったというのが私の本音。
こういう書かれ方が今後ないように、願うばかりです。
2018年8月3日、更新しました。
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