文芸同人誌の紹介です。
エアツェーレ創刊号が発刊されました。
ドイツ語でエアツェーレは、「話す」「物語る」という意味。
4名の書き手が、書下ろし小説を発表しております。
佐々木宏一、世良啓、フナキトキコ、そして田邊奈津子が寄稿。
エアツェーレ創刊号についてお伝えします。
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小説世界
エアツェーレは弘前市在住の佐々木宏一さんを代表に、フナキトキコさんが編集作業をして下さり、創刊することができました。
有難うございます!
文学はいま、かつてほど注目されなくなりましたが、文学愛好者は少なくありません。
小説や詩、俳句・短歌・ノンフィクションなどなど、結社やサークルはあまたございます。
生きがいは文学という方も、たくさんいらっしゃることでしょう。
昔から文学活動の盛んな土地柄です。
小説は虚実を織り交ぜて 、真実や真理を表現できることが面白みであり、むずかしいところ。
美しいバラに棘があるように、小説はある種の毒が読者をしびれさせる……。
エアツェーレ目次
タイトルと著者は以下のようの。
キャラメル 世良啓
花筏に乗って 田邊奈津子
サトとニッコ フナキトキコ
風やとくらむ 佐々木宏一
世良さんの「キャメル」は、病床にある父との心のふれあいを描いた秀作。
詩情豊かな文体が魅力です。
フナキさんの「サトとニッコ」は、養子として旧家に引き取られた少年の物語。しみじみと読ませます。
昨年、『ALLO:ALOO』を上梓されたフナキさんです。
また、佐々木さんの「風やとくらむ」は、男女のせつない愛を描いて、胸にせまる名短編。
巻頭の「創刊の辞」では、佐々木宏一さんが文藝同人誌エアツェーレへの思いを捧げてくださいました。
佐々木さんは長編小説「花の季節」を出版されています。
エアツェーレの4名は『瑠璃の会』メンバーでした。
山川学而代表のご体調により、廃刊となった瑠璃ですが、こうして新たな同人誌を発刊できるのは、瑠璃からのご縁のおかげ。
拙作「花筏に乗って」は、初孫の誕生にあたふたする新米おばあちゃんの話。
体験を元に、小説にしました。
世良啓さんは第一回東奥文学賞・大賞を「ロングドライブ」で受賞され、東奥日報社から佳作2作 と合わせて作品集が出版されています。
田邊奈津子は第二回東奥文学賞・大賞を「早春の翼」でいただくことができ、高森美由紀さんの作品ともに、東奥日報社が本にして下さいました。
各同人の著作物は県内の図書館に蔵書としてありますので、お手に取って下さると、うれしいかぎりです。
6月19日は桜桃忌ですね。
弘前市御幸町の『太宰治まなびの家」では、前日祭としてイベントが予定されています。
青森県の日本海ぞいの町は、太宰治が旅した経験から執筆した「小説・津軽」の舞台。風光明媚なので、夏にはぜひ出かけたい。
本屋さんで購入できます
文芸同人誌「エアツェーレ」は1冊500円+税
また図書館で読むことができますので、よろしくお願いします。
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