弘前市にお住まいの工藤武四さんのご著書「こぎん誕生」が、4月に発刊されました。
西目屋村砂子瀬(すなこせ)地区に、お生まれになった工藤さん。
津軽白神湖の湖底に沈んだ村、その歴史と暮らしをひもときながら、こぎん刺しのルーツに迫ります!
スポンサーリンク
西こぎん
表紙は、工藤武四(くどうたけし)さんのお祖母様が刺した津軽こぎんと、鳩笛。
鳩笛は79歳の工藤さんが子どもの時から愛蔵していた品です。
「よく見ると、ヒビが入っているんですよ。年代物だから」
お電話で、そう伺いました。
工藤さんは元・教師で現在は、西目屋村砂子瀬の風景画で知られる画家です。
砂子瀬は、炭焼きの村でした。
目屋人形は重い炭を背負って、山道を行き来した早乙女の姿。
そして1万年も前から縄文人が暮らした遺跡が発掘されているんですね。
「こぎん誕生」の本は、津軽の歴史と民俗が描かれ、縄文ファンにとっても嬉しい一冊です。
陸奥新報に書評
ありがたいことに、陸奥新報に書評を書かせて頂きました。
機会を与えて下さり、本当に感謝申し上げます。
こぎん刺しは、麻を育てて繊維を取りだし→糸紡ぎ→機織りという大変に手間がかかるものでした。
農家の女性達が幾晩も睡眠時間を削って作業し、ようやく布となったのです。
自給自足は、厳しいですね。
版元の路上社は、ねぷたの本で有名。
【ふるさと納税】A-12 目屋人形(小) 【 インテリア 飾り 木炭 背負う 里村 下りてくる 乙女 女の子 昔 歴史 】
一体ずつ手作りの人形です
8月1日から弘前ねぷたまつりが始まるので、今年こそは熱い夏になりそう。
まとめ
西目屋村砂子瀬集落は、尾太鉱山(おっぷこうざん)の労働者の食材などの供給先でした。
著者は鉱山跡や縄文遺跡を訪ね歩いて、砂子瀬で発祥したこぎん刺しが岩木川の流域を下るように広まっただろうと推測したのです。
とても勉強になる1冊です。
こぎん刺しに興味がある方はもちろん、縄文ファンや歴史愛好者にもおすすめ!
スポンサーリンク