今週のお題「鬼」
2月3日は豆まきの日、節分です。
弘前の周辺には、鬼を祀る神社があります。
弘前市十腰内の巖鬼山(がんきさん)神社や、鬼沢地区の鬼神社。
そのほか鳥居に鬼コがいる神社も。
津軽の鬼伝説を紹介します。
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鬼神社
コロナ禍のため取りやめになりましたが、旧の正月に裸参りが行われていました。
撮影は2016年2月。
氷点下の中、水垢離で身を清めて、大しめ縄をかついで集落を練り歩く伝統行事です。
おおひと伝説
鬼沢に伝わる「おおひと伝説」
農民が開墾に困っていたとき 「おおひと」が、鉄の農具を授けてくれたという話。
岩木山には平安時代の製鉄遺跡が残り、鬼神社には伝説にちなんで大きな鍬(くわ)や鋤(すき)が奉納されています。
鬼神社ののぼりや、社殿にはツノがない鬼の文字を使用。
理由は、おおひとは村人のために力を貸してくれる頼れる存在だから。
鋤や鍬など、大きな農具が拝殿の壁に飾られています。
鬼沢集落は、義民・民次郎伝説も知られています。
弘前藩の年貢の取り立てが厳しかった江戸時代、村名主の長男だった民次郎が直訴。
打ち首となって21歳で若い命を終えました。
弘前藩はその頃、北方警備を徳川幕府から命じられて、莫大な費用が必要だったのでしょう。
鬼神社(おにがみさま)
旧郷社 ・弘前市鬼沢字菖蒲沢
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巖鬼山神社
岩木山のふもとに位置して、日本海に面した鰺ヶ沢町に近い巖鬼山神社。
森を背負うように鳥居があります。
この森の向こう山には、古い製鉄所の遺跡があり、ヤマト王権と戦うために刀を精錬したとのこと。
鬼神太夫
腕の良い刀鍛冶がいたが、娘ばかりで跡取りがなかった。
「七日の間に十振りの刀を仕上げられる刀鍛冶に、娘の婿になって、後を継いで欲しい」
すると、体格の立派な若者が訪れて、「仕事中は鍛冶場をのぞかないでほしい」と引き受けたそうな。
夜通し、食事も摂らずに刀を作り続けるので、気になった刀鍛冶がこっそり戸をあけて、のぞくと!
鬼が口から火を噴いて、玉鋼を精錬。
「こったら鬼と、めんこい娘を夫婦にさせるわけにはいかねえ」
刀鍛冶は、隙をみて刀の一振りを鳴沢川に投げ捨てた。
約束の日、鬼太夫が仕上がった刀を差し出すが、一振り足りない。
「一腰、二腰……十腰ない……」
鬼太夫はがっかりして、山へ戻ったど。とっつぱれ。
巖鬼山神社
弘前市十腰内猿沢
JR弘前駅から車で50分ほどの雪深い里です。
そして津軽は鬼伝説に彩られ、鳥居の鬼コも人気。
津軽富士・岩木山の裾野の一部の鳥居には、小さな可愛らしい鬼コが座っていて、地域を守り続けています。
グリーンや水色の鬼コ、オムツ(のような)パンツをはいている鬼コ、ふんどしの鬼コなど、それぞれ個性派ぞろい。
写真映えばっちりです。 弘前市鬼沢地区には鬼を神様として祀る「鬼神社」、鬼が相撲をとったと言われる「鬼の土俵」があり、節分には豆まきをしません。
ぜひ、鳥居の鬼コと一緒に訪れてみてください。「鬼に金棒」ストラップも販売しています。
鳥居の鬼コ、春から探訪します。
まとめ
#はてなのお題 #鬼
津軽地方は古代にエミシが暮らして、大和朝廷では成敗して服従させ、たくさん税を取り立てたかったのでしょうね。
エミシ=鬼
なので、津軽では鬼を悪者にしません。
遠いご先祖ですから。
「福は内、鬼も内」で豆まきをしない地域もあります。
津軽の鬼伝説をお伝えしました。
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