つがる時空間

青森県弘前市を中心に弘前公園やねぷた、こぎん刺しを紹介

本サイトには広告や商品プロモーションが含まれている場合があります

ゆめみるこぎん展は12月22日まで!石田昭子さんの古作に関する本がグレイルブックスから出版

石田昭子・石田舞子

ゆめみるこぎん展は鳴海要記念陶房館にて開催中

弘前市賀田(よした)にある鳴海要記念陶房館にて、「ゆめみるこぎん展」を鑑賞しました。

91歳の石田昭子が若い頃に津軽の村々を訪ね歩いて、蒐集された古作こぎん衣が展示されています。

お孫さんの石田舞子さんが編著された『古作こぎん刺し収集家・石田昭子のゆめみるこぎん」の本も入手でき、その魅力をお伝えします。

スポンサーリンク  

石田昭子さんの古作こぎん

三縞こぎん

三縞こぎんは太宰の故郷・金木町など津軽半島の村のこぎん

たいへん貴重な年代物のこぎん着物を見ることができます。

こぎん刺しは、江戸時代の書物『奥民図彙(おうみんずうい)」にイラスト入りで描かれたほど、津軽に置いてはメジャーな農民の衣でした。

明治27年奥羽本線の青森―弘前間が開通すると、手間がかかるこぎん刺しは急速にすたれてしまうんですね。

何しろ、天然の麻から繊維を取りだして、糸を紡ぐところからの衣作りですから。

津軽こぎん刺し

麻やからむしの糸

自分の畑に植えた麻を、夏の土用のころに刈り取って、大鍋で蒸し上げた作業は村人の共同作業です。

青森の浅虫は、その昔に麻蒸という表記だったそうで、温泉が湧きだす場所で、麻を蒸す作業がさかんだったのでしょう。

江戸時代、農民は自給自足を強いられ、木綿を着ることが許されませんでした。

それで、寒さをしのぐために編み出されたのが、こぎん刺しです

麻の布目をふさぐように織物とみまがようくらい、細やかに刺すんですね。

blog.tugarujikukan.info

ゆめみるこぎん展には、石田昭子さんが長年、ご自分でも刺してこられたこぎん作品も多数、展示されています。

こぎん刺しの着物や、セットアップスーツも見事! 

昭子さんは70代までこぎんを刺して、ご主人のネクタイも手作りされたそうです。

スポンサーリンク  

グレイルブックス

グレイルブックス・そらとぶこぎん

こぎん刺しの本が並ぶブース

 ゆめみるこぎん展では、こぎん刺しの本が並ぶブースがあって、「そらとぶこぎん」とともに、今月出版されたばかりの石田昭子さんの古作の本も。

お孫さんの石田舞子さんは現在、弘前市にお住まいですが、東京で雑誌の編集者として働いていた経験がおありなんですね。

そして、創刊号から「そらとぶこぎん」の編集スタッフのおひとりです。

グレイルブックス・そらとぶこぎん

古作こぎんさし収集家 石田昭子のゆめみるこぎん

グレイルブックスから出版され、販売中です。

オールカラーページで、読みやすい。

装丁は山端家昌氏が担当して、モダンなデザインの本となっています。

すばらしい仕上がり!

私が見学した日は、会場に昭子さんと舞子さんがいらしていたので、お話を伺う機会がありました。

「ありがたいっきゃ。私のこぎんを見に来て下さり、本当にありがたい」

この日は、神奈川県横浜市から女性がいらして、じっくりとご覧になるなど、たくさんの見学者がお見えでした。

見学は無料。

舞子さんのブログ

書籍『ゆめみるこぎん』の楽しみ方 | maikoの人生編集days. ・*・*

グレイルブックスのネットショップも開設されました。

grail.official.ec

古作こぎん刺しの図案も掲載されて、こぎん愛好者にはうれしい。

私もゲットすることが出来て、ページを開いて古作こぎんの世界と、石田家の絆に胸がふるえました!

弘前市内の手芸店と、青森市の成田本店で購入できます。

津軽工房社

つきや

https://www.facebook.com/tsukiya.kogin/

2019年はこぎんの本の当たり年と言えるでしょう。

山端家昌氏も写真集を出されましたし、佐藤陽子先生も「高橋寛子 図案集 天からのおくりもの」を出版。

blog.tugarujikukan.info 

blog.tugarujikukan.info

こぎん愛が世界に広がりそうです。

ゆめみるこぎん展

12月22日まで、弘前市賀田大浦1-2の鳴海要記念陶房館にて開催中。

なお17日は休館日です。

℡0172-82-2902

blog.tugarujikukan.info

 

まとめ

ゆめみるこぎん展を鑑賞し、会場に石田昭子さんと石田舞子さんがお見えになっていたので、お話を伺うこともできました。

仲の良いおばあさまとお孫さんで、昭子さんのこぎん一筋の生き方を、舞子さんが本として出版。

こぎんの歴史や解説とともに、古作の図案も掲載され、布と糸を接写した写真は迫力があります。

ご上梓、おめでとうございます!

 

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 弘前情報へ
にほんブログ村

 


人気ブログランキング

スポンサーリンク  

コンタクトとプライバシーポリシーはこちらからどうぞ。 コンタクトとプライバシーポリシー