弘前といえば、本州最北の城下町 です。
国の重要文化財指定を受けている建造物は22件、44棟3基という数を誇り、最勝院にある五重塔もそのひとつ。
この記事は本州最北の五重塔と最勝院の境内にて、日本の最も北で咲く彼岸花についてお伝えします。
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最勝院
卯年の一代さまである最勝院は、真言宗智山派の寺院。
本尊は大日如来。
歴史は江戸時代の初期にさかのぼることができる、由緒ある寺院です。
また、疫病退散の午頭天王がお祀りされ、コロナ封じのため、お札を頒布。
立派な鰐口(わにぐち)があるので、心を静めてひとつ鳴らして、手を合わせました。
こちらでは、御朱印もいただけます。
紅葉と五重塔
2020年10月5日撮影。
もみじが少し色づいています。
本州最北端の五重塔は、寛文7年(1667)に完成。
3代藩主津軽信義公と4代藩主の信政公により寄進により、建立されました。
美しい建造物ですね。
信義公は、 2代藩主・信牧(のぶひら)公と石田三成の3女だった辰姫との間に生まれました。
関ヶ原で破れた石田三成の遺児ふたりを、津軽公がかくまったのですね。
弘前藩は徳川家の養女、満天姫(まてひめ)を輿入れさせましたが、津軽信牧公の間に子は生まれずに、石田三成の血脈を受け継ぐ信義公が、藩主の座につきました。
弘前藩は最初4万5千石と 弱小ながら、広大なお城とたくさんの寺院を創建しました。
空襲にも遭わなかったので、ほぼ無傷の歴史遺産が多数残っています。
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日本最北の彼岸花
青森は、雪が降るのであまりヒガンバナを見ることができません。
日本最北とされています。
秋に花が終わると、葉が伸びてくるヒガンバナですが、その頃には降雪のため、葉っぱは雪の下。
なので、光合成ができずに、育ちにくい。
最勝院のヒガンバナは、雪にも冬の厳しさにも負けずに咲くので、とても市民に愛されています。
放射状の花びらです。
きつねのかんざしとか、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)など呼び名がたくさんある花です。
西日本では、墓地や川縁に自生。
家に持ち帰ると火事になるという俗説も。
本堂の前と、五重塔の右手にヒガンバナの花壇があり、晴れた日はカメラマンが撮影しています。
みとれますね、美塔です!
駐車場は5台ほど。
五重塔の周りにあるヒガンバナの花壇には、無料で入場できます。
最勝院にお賽銭をしてから、お花を観賞しましょう。
お線香やろうそくを各100円で灯すことが可能。
最勝院
弘前市銅屋町63
弘前駅から弘南バスで15分。
または弘前大学病院から、徒歩10分ほどの場所です。
まとめ
弘前市銅屋町にある最勝院には、本州最北端の五重塔がそびえています。
毎年、北国には珍しいヒガンバナが境内に咲くので、お伝えしました。
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